阪神電車の放送を収録する方へ

どうも、お久しぶりでございます。

 

ここ最近阪神電車を収録に臨まれる方が数多く見かけるのでその道のベテランである私が収録する際の注意点やオススメの駅をご紹介したいと思います。

 

これを見てさらに阪神電車の放送収録の輪を広げられたら幸いでございます。

 

収録する際に選択すべき駅について

まずは阪神電車のどの駅で収録するのがベストなのかについてです。

 

阪神電車の駅は主要駅に付帯案内が存在しており、それが阪神電車の放送の魅力の一つと言っても過言ではありません。

ちなみに具体的に付帯案内が付く駅というのは「大阪梅田」「野田」「千船」「尼崎」「尼崎センタープール前」「武庫川」「甲子園」「今津」「西宮」「芦屋」「青木」「魚崎」「御影」「大石」「神戸三宮」「元町」「西元町」「高速神戸」「新開地」「大開」「高速長田」「西九条」「九条」「ドーム前」です。

 

基本的にはこれらの駅の中から収録する駅を選択するのですが、ここで注意すべき点は地上駅の場合、ほぼ全ての駅で深夜になると放送の音量が低下する傾向にあります。

また、島式ホームや乗り場が上り下りでそれぞれ2つ以上ある駅はほぼスピーカーが兼用で使われていて同時に入線したり発車したりすると被る可能性があります。

 

それらを踏まえた上で、ここからは各駅で流れる放送を軽く紹介した上で収録環境の解説をさせていただきます。

 

大阪梅田駅(HS01)

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阪神本線の起点であり利用者も一番多い駅です。

 

ここでは頭塔式の構造になっており、接近放送は簡易、停車中放送、そして発車放送をフルで聞ける駅の一つです。

 

それ故に誰もが一度は通る道になるであろう場所ですが、1番線と2番線、3番線と4番線で比較的放送が被りやすい環境にあります。

 

また、朝ラッシュ時や甲子園での試合開催時は混雑し駅員による手動放送にも被る頻度が一気に高くなります。

 

そのため深夜音量こそないものの割と一筋縄ではいかない駅だったりします。

ここに限った話ではないですが収録する際は粘り強くいきましょう。

野田駅(HS03)


【阪神電車】野田駅ミニ自動放送集

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待合室があり、基本的にはそこ一択となります。

乗車位置案内はなく、ネタの量はそこそこといった印象です。

 

ただし、尼崎行き急行は当然大阪梅田駅と野田駅の2択になります。

大阪梅田駅では完全に運に左右されますが、野田駅では確実に「尼崎で快速急行に接続する」案内を聞くことができます。

 

また、日中は基本2番線、3番線での発着です。

千船駅(HS06)


千船駅 ミニ自動放送集【阪神電車】

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こちらにも待合室があるのでそちらでの収録必至です。

発車放送が特殊で朝ラッシュ時にベルと現放送の声がセットになっており、その形式は千船限定となっています。

 

そのため、全くネタがないわけではなく付帯案内も全てではないにしろ一定数存在するのでこっそり収録する分にはありです。

大物駅(HS08)


放送詳細化!新たな通過メロディーも導入!大物駅ミニ自動放送集 【阪神電車】

阪神なんば線の駅ということで付帯案内はないにしろ乗車位置案内が存在するという構造になっています。

ここでのオススメポイントは区間準急、準急の停車駅案内で「出来島、福、伝法、千鳥橋…」が聞ける点に尽きます。

 

1番線、2番線、3番線にはそれぞれ待合室にスピーカーもあり収録には困らない環境です。

放送も被ることがないので個人的にはオススメの駅の一つです。

尼崎駅(HS09)

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一応、待合室にスピーカーがありますが、阪神なんば線ホームのものは軒並み音量が低くリカバーが厳しい環境です。

それでいて放送も被りに被りまくるので基本的に収録には向かない場所です。深夜帯の音量の低下もあり駅員の放送も被るリスクがあるのでかなり厳しいです。

 

ただし、「阪神なんば線大阪難波までの各駅」や「次は大阪梅田終点です」(男声)、快速急行の連結といった尼崎でしか聞けない放送が数多くあるのも特徴なのでそれらを狙う際はここで収録することになります。

 

3番線で収録する際は神戸方面側にあるスピーカーの音量が高く設置場所も良好なのでそちらをオススメします。

尼崎センタープール前(HS11)

「電車通過後に発車します。」が聞ける数少ない駅で男声では尼崎センタープール前が唯一です。

こちらも待合室で収録しましょう。

 

基本的に普通の発着しかなく、上記の案内以外は特にめぼしい案内はないのでここにこだわる理由がなければ通う頻度は少ないでしょう。

武庫川駅(HS12)


武庫川駅ミニ自動放送集 (メロディ追加更新後) 【阪神電車】

待合室はあるものの、本線ホームにはスピーカーがありません。

そのため必然的にホームに散らばっているスピーカーでの収録となりますが正直言って収録環境はそこまで良いとは言えません。

 

ネタもそこまで多くはないのであえてここを選ぶ理由はないでしょう……

 

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というのは過去の話。

2020年になってから突如本線の待合室にてスピーカーが整備され、元々の待合室の天井の低さも相まって長尺物なんぞ用意しなくても誰でも簡単に密着収録ができる環境に化けました。

 

スピーカーの音量も並かそれ以上はあるので手軽に収録したいという場合には最もうってつけではないでしょうか。

 

ただし、待合室を往復する場合はかなり距離を歩く必要があるのが玉に瑕といったところでしょうか。

 

甲子園駅(HS14)

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甲子園大会開催時には一時的にメロディーも変化することで有名ですが、収録環境は比較的良好で音量も高く、特に1番線は男声で大阪梅田方面の放送を頻繁に聞けるのでネタとしてもかなり重宝します。

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2020年ダイヤ改正後の今となっては8両編成対応に伴うホーム延伸部分に設置されているスピーカーがオススメですが、私は以前、逆に大阪梅田方面に設置されているスピーカーを頻繁に収録の拠点にしていました。

 

深夜帯などは収録に困ることはあまりないですが、試合前後や朝ラッシュ時間帯は混雑により駅員の放送が絶え間なく響き渡ります。

そのため、臨時系や区間急行、区間特急などといった軒並みレアな設定が被りなしで収録するのが結構難しい駅となっています。

 

ただし、収録できた時の達成感は大きいので諦めず通い続けましょう。ファイト!

今津駅(HS16)

待合室にスピーカーがある駅の一つですが音量が壊滅的に低く、深夜帯になるとほぼ聞こえない状態になります。

そのため、ここでの収録はしない方が無難だと思います。 

西宮駅(HS17)

論外。この一言に尽きます。

待合室もなければスピーカーは非常に高い位置にあり密着なんて到底できない環境です。

 

ネタも西宮で録るくらいなら甲子園に行った方がマシレベルなので収録候補からは今すぐに外しましょう。

ただし、改札にあるスピーカーは低めに設置されており、ほぼ常に流れている啓発放送の収録には重宝します。

芦屋駅(HS20)

ここにも待合室にスピーカーがあります。

西宮よりは収録環境に恵まれているので候補としては悪くないと思います。

 

ただし、ネタを重視するなら後述の魚崎駅の方がいいです。

青木駅(HS22)

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ホームが改装され、待合室も設置され、無事密着収録が簡単に可能な環境に生まれ変わりました。

大阪梅田方面ではネタも多く、1番線発着の区間特急では「深江、打出、香櫨園」といった停車駅を男声で唯一聞くことができます。

 

ここ最近では青木発の区間急行も誕生し甲子園よりかは簡単に収録が可能です。

 

それ以外は基本的に普通の発着がメイン…といったところでしょうか。

魚崎駅(HS23)

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待合室のスピーカー、ホームにあるスピーカーのいずれも収録に適しており、特に朝ラッシュ時はネタも豊富です。

区間特急の停車駅をほぼフルで収録する場合は芦屋ではなくこちらの魚崎がバッチリと言えます。

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また、魚崎を除けば今津しかない乗車位置「○4〜7」が存在する貴重な駅です。こういったようにネタに恵まれています。

発車放送も旧式の内容が使われている駅となっており、この注意書きにもある通り朝ラッシュ時に使用される形となっています。

 

駅員の放送も介入される可能性はありますが、狙いたい方はどうぞ。

御影駅(HS25)

待合室はありませんが大阪梅田側のホーム端に高音質のスピーカーがあるので収録には困りません。

ここでしか聞けない放送に特急の「次は神戸三宮に停まります」があります。

それ以外は快速急行が停まらない関係上、乗車位置案内もないのでぶっちゃけ好みの問題となりそうです。

大石駅(HS28)

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待合室ではスピーカーの他、USBケーブルでスマホなどを充電できる設備もあるので拠点にできます。

 

放送としては普通しか停まらないものの実は結構濃いネタが多く、「元町まで先着」だったり「神戸三宮でS特急に接続」だったり、山陽車による回送で流れる男声1番線の発車放送だったりがある隠れた聖地です。

 

ちなみに4番線は回送のほか平日の1本だけ高速神戸行きの発着もありますが…詳しくは以前執筆したブログ記事をご参照くださいませ。

神戸三宮駅(HS32)

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まさに神環境。

どういうことかと言えば、まず西改札側にあるスピーカー(画像)が低い位置にあり、音質も一二を争うくらい良好。そして壁にあるので通行の邪魔にならず3番線には時刻表も目の前にあり確認しながら収録できるという文句の付け所が一切ないこれでもかというほど恵まれた環境になっています。

もちろんネタにも困らず種別のある乗車位置、発車放送も完備、山陽運用の始発でもあり2番線は頭塔式ホームで停車中放送が聞ける…などなど音鉄にとってはまさに天国のような仕上がりとなっています。

 

ただし、欠点がないわけではなく、スピーカーは1番線、2番線で兼用なため、同時使用される時間帯の場合被る可能性が高いこと、駅員の放送がかかるとそちらが優先されてしまうこと、そして西改札側のスピーカーだとどうしても目立ってしまうところが問題です。

 

どうしても収録で目立ちたくない方は東改札側へ移動しましょう。西改札側に比べるとややスピーカーの位置は高めですが絶望的難易度ではなくむしろかなり優しい方なので問題ないでしょう。

元町駅(HS33)

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スピーカーの位置は低く、啓発放送や駅員の放送と全く被ることがないという仕様にはなっていますが、同時発着になると頻繁に放送が被ってしまうところが問題点です。

 

被りが気になる方は神戸三宮を選びましょう。ただし、女声の「当駅折り返し」を筆頭に元町でしか聞けない放送が多いのも特徴です。

西元町駅(HS34)

スピーカーの位置が絶望的なまでに高く、密着はほぼ不可能です。

ネタとしては「阪神直通特急は」といったものがありますが高音質で収録は修羅の道でしょう。

 

また、西元町駅の特徴として何故か付帯案内の内容は阪神アプリでは確認できないようになっています。

元々発車標がなかったというところと旧放送から付帯案内が存在したせいでしょうか……

高速神戸駅(HS35)

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古き良き景色が残る神戸高速線の駅で2016年の改正から阪神電車の放送形式へ生まれ変わりました。

 

ここでは阪急電車の発着もあり、色々と他の駅とは大きく異なる案内形式が特徴です。

通勤特急や通勤急行といった設定や山陽線の各行先などここでしか聞けない放送が目白押しですが、発車標の仕様上、2020年現在では乗車位置案内がなく、走行位置も確認することができません。

 

また、スピーカーの音質は並程度ですが、位置はやや端の方にあるのでどうしてもやや躊躇しがちです。

 

そのため、阪神アプリ頼みになりがちなところがありますが、収録して損はない場所です。

新開地駅(HS36)

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高速神戸駅同様、2016年改正から放送が阪神仕様となりましたが、それに加え、2018年2月28日に予告放送と乗車位置案内が実装され、ネタの深さはトップクラスです。

 

山陽や阪急の行き先だったり、男声の当駅折り返しだったり旧神戸高速線の放送をリスペクトした内容だったりでネタは尽きません。

 

神戸電鉄の放送も回収することができるのでそこも極めれば一級ものです。

スピーカーも高速神戸と違いホームの内側にありやや高めですが密着収録が可能です。

放送がやや被りがちなところもありますが一度は収録に行ってみたいであろう駅の筆頭です。

大開駅(HS37)

ホームの内側にあるスピーカーで音量も高く収録には困らない場所です。

ここでしか聞けないネタは主に「山陽方面直通特急は次の高速長田でお乗り換えください」でしょうか。

 

高速長田駅(HS38)

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一見、収録する環境は西元町や花隈と大差なく、密着収録なんて無理と思いがちですが、実はホーム東側にある階段前に低めに設置されているスピーカーがあり、そこで簡単に高音質で録音できます。

 

ただ、どうしても通行の邪魔になりがちなのが問題といったところでしょうか。

ネタの数も新開地駅の劣化といった感じです。

桜川駅(HS42)

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阪神なんば線近鉄の実質的な境界に位置する駅です。

それ故に発車放送があったり、乗車位置案内があったり、大阪難波からの回送が頻繁に行き来しますが付帯案内は一切ないという異端の構成になっています。

 

こういった面から、難しい付帯案内にこだわらず、ただ黙々と阪神電車の放送の基本構成を学びたい初心者にとっては最適と言えますが、ネタにこだわる方にとっては放送の被りも激しいところもありオススメできません。

ネタを重視するならお隣のドーム前での収録をオススメします。

ドーム前(HS43)

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桜川駅とは打って変わり、付帯案内があり、高音質のスピーカーとかなり収録しやすい環境にあります。

しかも、島式ホームにも関わらず、阪神電車の放送としては唯一隣の発着と放送が被ることがないという仕様になっています。

 

スピーカーは2種類あり、発車標や階段、エスカレーターの近くにある黒い箱型のスピーカーとやや高めの丸型スピーカーですが、音質が大きく違うためその点については要注意です。

丸型のスピーカーの方が割と綺麗に録れるのでそちらを選択することをオススメします。

 

阪神なんば線の放送を収録するなら大物や尼崎を除けばドーム前一択と言っていいほどです。

ただし、京セラドームでのイベント開催時は駅員による放送の被りのリスクや混雑もあるので避けましょう。発車ベルが聞ける貴重な機会ではありますが。

九条駅(HS44)

ドーム前とは違い、スピーカーが兼用で被りが頻発するため被りを避ける場合は控えましょう。英語放送が採用されていますがそちらを確実に録るならば西九条で十分でしょう。

ちなみに九条は快速急行大和西大寺での切り離しがなくなった今、乗車位置5〜10を聞ける唯一の駅になっています。

西九条駅(HS45)

放送が被るリスクがなく内容もほぼドーム前と同一と考えていいですが相対式ホームという点や乗り場の言及がないこと、深夜による音量低下の影響を受けること、駅員による放送の介入がドーム前より多いこと、基本的に待合室一択になることを考えるなら実質的にドーム前の下位互換になります。

 

ただし英語放送があるところと朝ラッシュ時間帯および最終で発車ベルが使われるところはドーム前にはない利点です。どちらを求めるか状況に応じて決めるべきでしょう。

ダイヤ乱れになるとたまに折り返しが設定されることもあります。

 

武庫川線

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武庫川線武庫川駅武庫川団地前駅は待合室にスピーカーがありそちら一択ですが、問題は途中の東鳴尾駅と洲先駅です。

 

この2駅は共にスピーカーの位置が高く、音量も低く、かなり収録環境が悪いです。

いくら無人駅とはいえ、収録の際は無理をしないようにお願いします。

ただ、やはり「切符をお持ちで無い方は〜」などの放送は魅力的ではあります。

 

放送を収録上でまず準備すべきポイント

各駅の放送の特徴を述べた上で次に阪神電車内で放送を録る前にやるべきことをご紹介します。

 

まず一つ目は阪神アプリをダウンロードしましょう。

 

これがあるだけで収録が一気に快適になります。

収録を計画する上で電車の情報を見れるのはもちろん、上記主要駅で見れる「ご案内」で流れる内容がその場にいなくても1発で確認できるようになる優れものです。

 

また、ダイヤ乱れ時には走行位置案内放送が流れるかどうか、表示が取り止められてしまったかどうかがこの「ご案内」の有無で確認できるようになっているので道中での計画の軌道修正もお手の物です。

もちろん、走行位置も確認できるため高速神戸駅といった走行位置が確認できない環境でもタイミングの目安の一つとして働きます。

 

そして、もう一つは秒単位で正確な腕時計を用意しておくことです。

これは予告放送を収録する際に必要となり、発車時刻の7分前、4分前になると約2秒ほどのラグを置いてすぐ流れるので予告放送を確実に収録する際は必需品となります。

 

最後に、阪神電車の放送は日常、非日常共に魅力溢れる放送ばかりです。

この先私が聞いたことのないような放送が聞けることを、そしてこのブログや私の動画を通じてその魅力をさらに伝えていけたらと思います。

 

それでは皆様、いい放送が収録できるよう健闘を祈ります!

正雀駅 車両交換にて案内される放送まとめ 【阪急京都線】

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ここにある当駅どまりと回送の表示

 

実はこれ、同一電車なんです。

 


【京都河原町方面から】正雀駅 車両交換時放送まとめ〈阪急京都線〉

ということでこの記事では阪急京都線正雀駅の車両交換で流れる放送と手順を解説していきます。

 

1. 車庫から入線する❷号線の電車

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まずは❷号線に車庫から新しく運行する車両が待機するわけですが、この時車庫は淡路方面ではなく京都河原町方面にあるため、放送は「京都河原町方面から」と川西能勢口の時と同じ案内がなされます。

 

もちろん、これは車両交換に限らず正雀駅始発の設定全てに適応されます。

早朝には❷号線からの大阪梅田行きもあるため、条件はかなり厳しいもののレア度はかなり高いです。

 

2. 正雀駅止まりの入線

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この後に実質正雀行きともいえる車両交換で車庫に入る車両が着くわけですが、この時放送は通常の当駅止まりと全く同じ内容が流れます。

 

この当駅止まりが到着してすぐに❷号線の始発の高槻市行きは発車するわけですが、この時冒頭のように「当駅止まり」と「回送」の並びが見れる仕組みになっているのです。

 

この当駅止まりはしばらくするとそのままゆっくりホームから離れますが本線上でスイッチバックしてすぐに❷号線に戻ってきます。

 

3. ❷号線回送の入庫

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こうしてスイッチバックして戻ってきた車両は一旦❷号線に入り車庫に入りますが、この時流れる放送がこれまた川西能勢口と同様「京都河原町方面から❷号線に回送車が到着します。」という内容になっているのです。

 

ちなみにどうやらこの案内は「黄色い点字ブロック」に案内が変わってから今に至るようで以前の資料を確認した際は当駅止まりの放送と同じ扱いになっていたようです。

 

どちらにしろ川西能勢口同様、阪急線内での駅放送の中ではかなり凝られた内容となっています。

 

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以上、正雀駅の車両交換の簡単な解説でした。

正雀の車両交換については他の主要駅でも案内されるほど重要なのでこのような特殊な案内が用意されているのはある意味当然ですが普通しか止まらない駅であるにも関わらず車庫があるほど優遇されているので正雀駅は他にもそこでしか聴けない案内があるかもしれません。

 

特に上述の正雀❷号線始発の大阪梅田行きや淡路方面からの回送については未調査のため、興味と時間に余裕があれば是非調査していただけると助かります。

 

 

 

 

 

阪急宝塚線/能勢電鉄 川西能勢口駅 自動放送概要 (2020年9月収録)

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今回は川西能勢口駅にて収録したネタをまとめていきます。


【特殊な方面案内】川西能勢口駅 放送集 阪急宝塚線/能勢電鉄

 

放送の特徴

最初に阪急電車側の放送から紹介しますが、まずは各乗り場の電車の発着として

 

❶号線 阪急 宝塚方面

❷号線 阪急 大阪梅田方面(平日の一部のみ)

❸号線 阪急 大阪梅田方面/特急日生エクスプレス日生中央行き

❹号線 能勢電鉄 妙見口 日生中央方面

❺号線 能勢電鉄 日生中央方面(平日の一部のみ)

 

という構成になっていますが、そのうち❷号線と❺号線については定期では平日の一部のみしか使われておらず基本的に電車の発着は少なめです。

 

折り返しで異なる接近放送

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現ダイヤでは❷号線の設定は朝ラッシュ時の通勤特急、普通と夕方の川西能勢口折り返しの普通のみの使用となっていますが、実は折り返しの場合は接近時の案内が大きく変わります。

 

(宝塚方面からの場合)

皆さま、まもなく❷号線に、大阪梅田方面へ向かう電車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

 

(大阪梅田方面からの折り返しの場合)

皆さま、まもなく、大阪梅田方面から ❷号線に電車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

それぞれ通常と入線する方向が異なる場合、このように案内で補足がなされます。

旅客、駅員ともに確認が取れるように配慮された仕様となっています。

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さらに、❸号線については基本大阪梅田方面行きの発着で❹号線との接続もスムーズに行われる作りになっていますが、平日の朝と夕方にある特急日生エクスプレスは❸号線でスイッチバックして発車するという仕組みになっています。

 

つまり、❸号線からは「大阪梅田方面」「宝塚方面」「日生中央方面」のいずれかからの発着があるという仕組みになっているのです。

 

日生エクスプレス以外での❸号線での日生中央方面からの入線は平日夜の普通 大阪梅田行きが有名ですが、一部日生中央方面から宝塚方面(平井車庫)へ向かう回送車も存在します。

 

実はこの「回送」が川西能勢口駅での重要なポイントとなっています。

 

回送で案内される「○○方面から」

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先程紹介したように、❷号線での通常時の案内、つまり宝塚方面から大阪梅田方面に向かう電車の場合は「宝塚方面から」という補足は一切ないのですが、❸号線からの回送の場合はそれが例外になっているのです。

 

皆さま、まもなく、宝塚方面から ❸号線に回送車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

 

実は回送の設定は「大阪梅田方面から」「日生中央方面から」「宝塚方面から」の全てで設定が存在しており、「大阪梅田方面から」は川西能勢口にある留置線からの入線(平日6:55頃)、「日生中央方面から」は上述の平井車庫への送り込み、「宝塚方面から」は平日朝の特急日生エクスプレスの送り込みとなっています。

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ただ、収録する際、朝にはあるとは分かったものの具体的なタイミングが分からない!!という方、ご安心を。

実は改札階の発車標では非営業設定でもご丁寧に案内表示がされておりこれにより回送がどのタイミングで来るか分かる神仕様となっています。

 

また、❸号線の発車放送は日生中央方面へ向かう設定にのみ適応しており、川西能勢口において回送の発車放送は基本平日朝の日生エクスプレスの送り込み限定となっています。

営業運用では特急日生エクスプレス 日生中央行きのみです。

 

発車放送の文面も能勢電鉄のものを意識した内容となっており、それぞれの発車放送を比べてみると、

(❸号線からの特急日生エクスプレス 日生中央行きの発車放送)

まもなく❸号線から 特急日生エクスプレス 日生中央行きが発車します。

ドアにご注意下さい。

(発車ベル)

 

(❹❺号線からの発車放送)

まもなく、❹(❺)号線から 普通 ○○行きが発車します。

ドアにご注意下さい。

(発車メロディー[きんた君のテーマ]+発車ベル)

 

(❸号線から日生中央方面へ向かう回送の発車放送)

まもなく❸号線から回送車が発車します。

ご乗車になれません。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

(発車ベル)

 

(❹❺号線からの回送の発車放送)

まもなく、❹(❺)号線から回送電車が発車します。

危険ですから黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

(発車メロディー[きんた君のテーマ]+発車ベル)

このようにそれぞれ能勢電鉄の放送を意識した作りになっています。

 

なお、阪急線内においてこういった「○○方面から」の案内は川西能勢口限定…ではなく実はもう一駅存在します。そちらについても収録したので改めて後日ご紹介したいと思います。

 

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今回投稿した動画では上記の案内の他、平日1本のみの平野行き、平日朝ラッシュ時限定の準急、通勤特急(宝塚方面から1両目は女性専用車)といった希少設定も収録しています。

 

そして9月に運行を開始したすみっコ号についてもついでにいくつか撮影しています。

 

川西能勢口駅は阪急線内の放送でもトップクラスに沼が深い仕様となっているので皆様も是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

JRゆめ咲線 桜島駅 自動放送概要

ふと、SUNTRASでめぼしい放送がないか考えているときにふと「桜島駅」が頭に浮かんだので調べたらYouTubeの方に全く放送集が回っていなかったので今がチャンスと思い早速収録しに行ってまいりました。

 


JRゆめ咲線 桜島駅 自動放送集 JR Sakurajima station Announcements collection

放送の基本概要

1番のりば:女声(向山佳比子) 2番のりば:男声(津田英治)

英語放送:◎(接近時英語付帯あり)

予告放送:なし

停車中放送:到着放送1分後約3分間隔

 

桜島駅といえば、ユニバーサルシティの先にあるJRゆめ咲線の終点ですが、基本的に電車が停車している環境にあるせいか、SUNTRAS型放送では基本6分前から3分間隔で流れる予告放送がここでは一切流れないように設定されています。

 

ただし、ユニバーサルシティやJR難波同様、英語放送での接近案内はきっちりあります。

 

ユニバーサルシティではある女性専用車の案内はない一方で、西九条行きを男声で唯一収録可能な他、環状線システムでは滅多にお耳にかかれない「降りる際は足元にご注意ください。」を平日は朝8:28, 8:54, 10:36, 11:42、土休日は昼12:13に留置または回送で京橋方面へ送られる運用があるため比較的簡単に収録することができます。

 

ただ、留置される運用を狙う際の注意点として発車標での「当駅止」の表示は接近時にしか表示されないのでタイミングを外さないように事前に構えておきましょう。

 

収録できるスピーカーについて

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桜島駅ではスピーカーの種類が多彩で、駅放送が流れるのはいずれも各のりばに対応している丸型、箱型、天井型があります。

音量自体は大きく人の利用も少ないのでJRの放送では割と簡単に収録できる部類です。もちろん、ホーム後ろよりでの収録をオススメします。

 

名城線 ○○方面 駅放送まとめ

2019年の11月頃に名城線各駅の放送が更新されましたが、その担当があの阪神電車での車内放送で名高いVoicetextを採用する形になりました。

 

接近メロディーに関してはそのまま受け継がれましたが、導入初期の頃は「○番線に電車が来ます」としか言わない非常に簡素な仕様で到着時しか行き先を言わない不親切な内容でした。

それから半年が経過した今は徐々に改善され、今は旧放送と同様接近時にも行先、方面を案内するようになりました。

 

なお、更新と同時に追加された英語放送に関しては「track No.○」から「Platform ○」に文面が変更されたところ以外はそのままで現在も行先、方面共に案内していません。ただ阪神電車での固有名詞の発音が悲惨なことを考えると妥当な判断と言えるでしょう。

 


名城線 ○○方面 駅放送まとめ

そんな中で今回は名城線内の「○○方面」の放送を各駅で収録しに行ってきました。

なお、そちらも旧放送では「○○方面」の案内は現在地点から最も近い起点となる駅の1つしか案内されない仕様でしたが、この更新で大曽根行きなど途中で終着となる場合を除いて全て起点から2駅近い駅を案内するようになっています。

 

録音の際は「金山」「大曽根」では録音環境がかなり悪かったのでそちらでの収録は避け一駅、二駅先の密着録音に向いている駅を選択しました。

 

ちなみに、名城線の各駅でどのような形で案内するかまとめるとこうなります。

 

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概ね「金山」「栄」「大曽根」「本山」「八事」「新瑞橋」が起点となっていますが、栄、久屋大通や本山ではそれぞれ東山線の利用が便利なため、そちらでは「市役所方面」という案内が聴けます。(栄、久屋大通では大曽根行き限定)

また、ナゴヤドーム前矢田では一部始発電車が存在する関係か、「大曽根・栄方面」ではなくここで「栄・金山方面」と案内するようになっています。

 

もちろん、金山から名港線に突入する名古屋港行きは栄以降では「東海道(とうかいどおり)方面」と案内されます。

 

環状運転する路線の中では綺麗に纏まっているので是非オススメしたい放送です。

【阪神電車】停車駅の案内について

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阪神電車の停車駅案内は途中まで、または途中から各駅に停まる設定がありますが、それぞれ状況やパターンによって案内形式が変わることをご存知でしょうか。

 

阪神電車内で先述の停車駅になる例としては、本線の特急や山陽のS特急近鉄の準急などが挙げられますが、今回はそれらを細かく分けて見ていきましょう。

 

阪神本線 特急、山陽S特急の場合

阪神電車の特急は神戸三宮から各駅に停車します。かつては神戸高速線内(山陽線内は今も)は普通と案内することで有名ですが、阪神線内での放送はこちらとなります。

 

神戸三宮までの 停車駅は、…(中略)…御影です。神戸三宮から (終着駅)まで 各駅に停車します。

 

これが途中から各駅に停まる場合の基本形となります。


【2020年阪神・山陽ダイヤ改正新設定】 S特急編(高砂行き、東須磨停車ほか)放送まとめ

S特急の場合は

 

東二見までの 停車駅は、…(中略)…藤江です。東二見から 山陽姫路まで 各駅に停車します。

 

一方、阪神アプリや発車標での停車駅の案内は

 

神戸三宮以遠各駅(特急)

東二見以遠各駅(S特急)

となります。

直通特急(黄)神戸三宮から板宿までの各駅の場合

 

では続いて、神戸三宮から板宿まで各駅に停車する直通特急を確認しましょう。

 

停車駅は、…(中略)…神戸三宮から板宿までの各駅と 月見山…(中略)…飾磨です。

 

このようになります。神戸三宮から高速長田までの区間の場合は「板宿までの各駅と」から始まります。

 

阪神アプリ内や発車標表示では

 

神戸三宮から板宿までの各駅

 

という形でまとめられます。

 

しかし、これらの形式には問題もあり、かつて特急元町行きが設定されていた時はこのスタイルで無理やり処理されていたので「神戸三宮から元町まで各駅に停車します。」となっていました。神戸三宮から元町まで駅がないにも関わらず。

 

そのため、動画でのコメントでも「高速神戸行き特急や新開地行き特急なら阪急のように細かく読み上げてもいいのではないか」という尤もな意見がちらほら見受けられます。

 

阪神なんば線 (区間)準急の場合

さて、基礎的な文面を説明したところで、次に鶴橋まで各駅に停車し石切から各駅に停車する準急の案内を見ていきましょう。

 

実は、尼崎駅とそれ以外とで内容が異なり、まずは尼崎駅でのパターンです。


【阪神電車】啓発案内放送集 ほか その2

生駒までの 停車駅は、阪神なんば線 大阪難波までの 各駅と 近鉄日本橋 大阪上本町 鶴橋 布施 河内小阪 東花園 石切です。生駒から(大和西大寺 or 近鉄奈良)まで 各駅に停車します。

 

と、このように尼崎では阪神なんば線 大阪難波までまとめられます。

 

区間準急の場合は東花園から各駅、準急の場合は生駒から各駅として処理されています。区間準急はともかく準急は近鉄と違い、石切ではなく生駒基準になってるのでお間違いなく。

 

一方、大物から先、桜川までの区間は打って変わってこうなります。

 


放送詳細化!新たな通過メロディーも導入!大物駅ミニ自動放送集 【阪神電車】

生駒までの停車駅は、 出来島 福 伝法 千鳥橋 西九条…(中略)…東花園 石切です。生駒から(大和西大寺 or 近鉄奈良)まで 各駅に停車します。

 

そう、阪神なんば線 大阪難波までの各駅がまとめられる形ではなく、一駅一駅順番に案内されるなんとも非効率的な形式に化けるのです。

 

しかも、阪神アプリや発車標表示では最後、場所に関わらず

 

(東花園) 生駒から(大和西大寺 or 近鉄奈良)までの各駅

 

というように阪神なんば線開業に合わせて設定したためか近鉄に合わせた文面となっています。

 

大物から先で確認しているこの一駅一駅丁寧に駅を読み上げていくスタイルはここ最近阪神線内では普及が進んでいる傾向にあります。

神戸高速線での阪神大阪梅田行き 特急の場合


高速長田駅 ミニ自動放送集

ここで確認するのは、神戸高速線における阪神大阪梅田行き特急の停車駅です。

 

ここまでの説明で阪神の特急は神戸三宮から各駅に停車すると語っていましたが、普通に考えるならここは「阪神神戸三宮までの各駅」として案内されるだろうと考えるでしょう。実際、山陽線内や阪神電車の運行管理システムが導入されるまでその形で案内されています(した)。

 

しかし、2016年改正で阪神電車の放送に更新されて以降は

 

停車駅は、大開 新開地 高速神戸 西元町 元町 阪神神戸三宮…(中略)…尼崎です。

 

という、一駅一駅丁寧に駅を読み上げるスタイルに生まれ変わりました。

 

最近になって省略形を用いるのがめんどくさくなったのか、はたまたただの気まぐれなのか…おそらく下りの言い回し(神戸三宮以遠各駅)はかなり昔から使われているため、それについては残したいのだろうと考えていますが、いずれにせよ真相は定かではありません。

 

しかしながら、下りの「神戸三宮以遠各駅」という形式もとある条件が付けば一駅一駅丁寧に駅を読み上げていくスタイルに化けることになります。

遅延時に種別、行先が変更された場合の停車駅案内


【阪神電車】【山陽電車】 2018年7月6日,7日 幻の超珍行先放送スペシャル 〜山陽須磨行き他〜

突発的に台風や人身事故などで行き先の変更がかけられた場合、それが絶対あり得ない組み合わせに限り、一駅一駅丁寧に読まれるスタイルとなります。

 

絶対あり得ない組み合わせというのは、有名なところでいくと区間準急西九条行き、動画の直通特急山陽須磨行き(特急は定期設定であるので変更なし)などが挙げられます。一方で直通特急東二見行きなどはかつて定期設定があったので形式の変更が反映されません。そこも押さえておくといいでしょう。

 

そして極め付けは、特急が突如臨時特急に化ける場合の停車駅案内です。

 


【阪神電車】人身事故の影響により出現 臨時特急 須磨浦公園行き自動放送 尼崎駅

ここ最近は確認例が消えましたが、ダイヤが乱れるとごく稀に定期設定の特急が臨時特急として処理されることがあり、その場合、定期設定がない行先と判断され強制的に一駅一駅読み上げるスタイルに化けるようです。

 

そのため、運が良ければ滅多に聞けない「須磨寺」や「山陽須磨です」などの激レア放送が聴けることができます。

その他、停車駅案内の形式設定について

ここでは各駅区間の説明とは別の停車駅の案内の各形式についてまとめておきます。

 

次の駅が終点、終着、各停区間の開始地点の場合

 


【阪神電車】駅小ネタ案内放送集 〜尼崎センタープール前駅(野田駅)限定通過待ち案内〜他

次の停車駅が終着駅の場合、「次は、終着○○です。」という案内になりますが、これはその停車駅との間に通過駅が一駅でも存在する場合にのみ適応されます。つまり、今津における西宮行き急行、桜川における大阪難波行き快速急行、神戸三宮における元町行きなどは全て停車駅案内そのものが丸ごと省略されます。

 

実際に聞いていないと勘違いされる方も多いと思うのでこれは押さえておきましょう。これも非常に効率の良い仕様になっています。

 

また、大阪梅田行きの場合は例外的に「次は、大阪梅田終点です。」となります。

 

そして、御影駅での特急は(神戸三宮行きを除き)「次は神戸三宮に停まります。」という案内が挿入されます。各停区間の一つ手前の停車駅というパターンは阪神線内においては御影のみとなっています。

 

 

ここまで、阪神電車の停車駅案内の差異についてご紹介しましたが、先述の通り最近は遅延発生時の非合理性を防ぐために全ての駅を読み上げるスタイルが大きく普及しつつありますが、その結果として定期設定でも冗長もしくは伝統を意識して煩雑かつ非効率的な案内になってしまう事態になっています。

 

なんとか上手く停車駅の数から駅ごとに停車駅案内の設定を変えられたら言うことなしですね。

阪神電車の駅放送に英語案内が導入された件

どうも、お久しぶりでございます。

 

ここ2ヶ月間、緊急事態宣言を受け収録活動を停止していましたが、解除されてすぐくらいですかね。何やら阪神電車の“駅放送”に英語案内が追加されたという情報を耳にしました。

 

最初はダイヤ改正と同時に導入された本線の急行や特急での車内案内の話かと思ってました。先述の通り外出自粛で耳にする機会が大きく減った方もいることでしたので。

 

そんなわけで本日は活動再開と共に早速英語放送について軽く調査してみました。

 


【阪神電車】駅放送に英語案内が追加!

放送のタイミングや設定について

英語放送の主はもちろん噂の「Voicetext」さんです。車内放送では特に英語での固有名詞の発音が壊滅的で賛否が大きく分かれていますが、それと全く同じのを今回駅放送にも出してきたと。

 

まずは使用されている設定を軽く調べてみましたが、どうやら阪神なんば線では(少なくともドーム前では)使用されていないようです。

タイムラインからの情報を含めると、どうやら大阪梅田、尼崎、甲子園、神戸三宮などに導入しているみたいです。

 

使用されているタイミングはいずれも予告放送及び停車中案内の直後です。今までの流石に接近放送の合間に挿入できる余裕なんてないのでそこは妥当と言えるでしょう。ただし、外国人に対して需要の低い普通などでは該当の案内は一切ありませんでした。

 

英語放送の文面について

それでは肝心の内容を見てみましょう。

 

まずは尼崎駅での大阪梅田行き急行です。

Please take the next Express for Osaka-Umeda.

 

これだけ見ると、ただの乗車勧告でイマイチピンとこないかと思います。続いて西宮行き急行での予告放送です。

Please take the next Express for Koshien.

Please take the Limited Express for Kobe-Sannomiya.

The Limited Express will arrive after the Express.

(訳:甲子園へは次の急行にご乗車ください。神戸三宮へは特急にご乗車ください。特急は急行のあとに到着します。)

 

おそらく阪神電車的には「甲子園へ行きたいなら急行に、神戸三宮へ行きたいなら特急に乗ってね!特急は急行のあとに来るよ!」と言いたかった(つまり、従来の駅放送で言うなら「芦屋、魚崎、御影、神戸三宮…(中略)…方面へお越しの方は、あとの特急にご乗車ください。」の部分)のだろうと思いますが、あまりにも文面が周りくどいせいで表現としては今ひとつな気がします。

 

阪神電車の車内放送では、行き先を案内する場合も「bound for」ではなくただの「for」を用いているのでこれでは場合によっては誤解を招きかねません。なので、

 

For Koshien, please take the next Express train.

 

のように、近鉄よろしく文頭に置いた方がよりはっきり伝わるのではないでしょうか。

 

〈神戸三宮での特急大阪梅田行き予告放送にて〉

Please take the next Limited Express for Osaka-Umeda.

Passengers going to Osaka-Namba, please change at Amagasaki.

(訳:大阪梅田へは次の特急にご乗車ください。大阪難波へお越しの方は尼崎でお乗り換えください。)

これも阪神電車の案内に準ずるとこうなります。これについても「On the Hanshin-Namba line」を文末につけるとさらにわかりやすくなるのではないでしょうか。

 

〈神戸三宮での快速急行近鉄奈良行き停車中放送にて〉

Please take this Rapid Express for Osaka-Namba.

Passengers going to Osaka-Umeda, please change to the Express at Amagasaki.

(訳:大阪難波へはこの快速急行にご乗車ください。大阪梅田へお越しの方は尼崎で急行にお乗り換えください。)

 

こちらは予告放送ではなく到着直後の停車中放送にて導入されています。

そのためきちんと「This Rapid Express」になっているところに注目です。

 

 

まだ完全には導入されていないところを見るとまだまだ可能性自体はあるのかな〜と思ってはいますがこのままでは些か微妙なところが否めないですね。

固有名詞の発音が据え置きなところを見ても改善の余地は大いにあると思いますがいかがでしょうか。