2022年冬12月17日阪神電車他のダイヤ改正の概要について

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2022年10月12日、突如として関西各会社でのダイヤ改正が行われるとの発表があったのでこの記事では阪神電車関係をメインにその概要をまとめていきます。

 

阪神電車ダイヤ改正は2012年以降は2016年、2020年と夏のオリンピック開催と同じ4年周期で行われていましたが、ここに来てついに周期到達前に改正が行われることとなります。(範囲が阪神なんば線の最終及び最終の繰上げに限られた2021年の近鉄改正による設定変更を除く)

 

今までのダイヤ改正の履歴も交えていきますのでじっくりご覧いただければと思います。

 

阪神電車:https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20221012-unyu-daiyakaisei-2.pdf

阪急電車:https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/dd2e3f9dbc4759095b47e378f4d54e59336a79ac.pdf

山陽電車:https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1665550599.pdf

近鉄:https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20221217daiyahenkou.pdf

 

阪神電車

快速急行の停車駅及び両数の変更

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2020年(前回)のダイヤ改正で、土休日の快速急行が全区間8両編成(一部除く)での運行となりましたが、今回の改正では平日の夕方以降においても8両運転の実施が決定しました。

 

8両編成の快速急行は芦屋に停車できないため、通過することになりますが、つまり、この改正で夕方以降は芦屋全便通過が確定したと同義でもあります。

 

それに加えて、今まで平日の夕方以降は通過していた武庫川、今津の停車設定時間が拡大し、通過時間は平日の朝のみとなります。

 

個人的にはコロナの影響で夕方以降の客足が減ったことや連結の手間なしで素早く運行できることを考えるとこの内容はかなりありだと思いました。

 

一方で、逆に考えると尼崎駅における連結放送が聴ける機会がかなり減ることをも意味しますので、まだ未収録の方は早めの収録をオススメします。

 

終電車の繰上げによる設定変更

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今回のメインで紹介したいテーマはズバリこれです。

2021年に簡易的な最終電車の発時刻繰上げが行われましたが、今回のダイヤ改正でついに本格的な設定変更が行われることとなります。

 

その影響下で追加が確定した設定、消滅する設定を一つ一つ丁寧にご紹介していきます。

 

ダイヤ改正で追加が確定した行先設定

普通 御影行き

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まずはこちら。普通 御影行きです。

 

阪神なんば線開業(2009年)以降は例外なく1本も定期設定がありませんでしたが、今回ようやく新規追加されることとなります。

 

10月12日現在、確定している情報では本数としては2本設定される予定で、上りでは高速神戸始発で1本、下りでは大阪梅田始発で1本がそれぞれの最終電車として運行される予定です。

 

ちなみに2020年には終夜運転で設定される予定でしたが、なかったことにされていました。おそらくこれが一つの伏線だったのかもしれないですね。

 

直通特急 御影行き

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こちらは2016年改正(前々回)前まで上り直通特急の最終として長らく運行されていましたが、前々回の改正で尼崎行きに延長されて以降、定期設定としては完全消滅していましたが、今回の改正で6年ぶりの復活となります。

 

ただ、2016年以前と明確に違う点があり、それは「神戸高速線の放送が阪神仕様になってからは初の阪神御影行き定期設定誕生」という点がポイントです。

 

神戸高速線では「大阪梅田」「神戸三宮」「春日野道」「御影」の4駅は阪急と阪神でそれぞれ同じ駅名として存在するため、「阪神」「阪急」のパーツ分けがされています。(参照リンク:https://ameri-sanshinji.hatenablog.com/entry/35537865)

 

まだ直通特急御影行きが現役で存在している時点ではまだ神戸高速線内は山本恵子氏による旧放送でしたが、阪神電車の仕様に変わってからはダイヤ乱れでのイレギュラーな形でしか聴く手段はありませんでした。

 

ここにきてようやく、今の阪神電車の放送仕様で「阪神御影行き」の放送が確定で聴けるようになります。(ここまで個人的に嬉しいことはないっ…!)

 

ちなみに私個人の放送収録予定としては別項目で語らせていただきますので一旦ここでは割愛させていただきます。

 

また、前々回に同時消滅した特急御影行きは今回の改正での復活はないようです。(発車時刻が15分繰上げられているものの、大阪梅田始発の特急は神戸三宮行きのままです)

 

消滅が確定した行先

急行 御影行き

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プレスリリース内において

現行24:20発 御影ゆき急行は、運転取止めとします。

とあるため、確定事項です。

 

設定としては前々回の改正で特急御影行きの代わりとして野田、武庫川、今津を追加するという名目で2006年以来の衝撃の復活を果たしましたが、残念ながら消滅が決定しました。

 

平日1本の深夜限定(阪神なんば線相互乗入車限定運用)で阪神なんば線の開業以降の設定では西宮以遠に向かう唯一の急行でしたが、今回の改正で再び急行は西宮までに落ち着くようです。無念。

 

直通特急 尼崎行き

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(定期設定上は阪神車固定です)

 

こちらも前々回に新しく追加された設定の一つで、先ほど紹介した直通特急御影行きを延長して誕生した行先ですが、運行区間が前々回に逆戻りするためこちらも消滅確定です。

 

阪神電車としては当時一度も定期設定がされてない行先で、追加された当時は「本当に出すのがこれ!!しかも阪神車で専用幕追加するのまじか!!」と衝撃を受けた記憶が今でも忘れられません。

 

ただ、今となっては尼崎まで通しで乗ってる人はほとんどおらず、時間帯的にも消滅は妥当でしょう。

 

定期設定のない山陽車はLED形式のみの記録となりましたが、今まで本当にありがとうございました。

また設定される日まで…

 

普通 大阪難波行き

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こちらは2021年の緊急事態宣言下による臨時ダイヤで急遽設定された設定の一つで、近鉄ダイヤ改正もあって緊急事態宣言が解除されてからもそのまま運行を続けられるという異例の設定誕生となりましたが、現行では設定時間が尼崎発23:50、24:00の2本が最終17分繰上げ(東花園行き発車時刻23:43)となるため、こちらも消滅確定と考えます。

 

個人的には今回の改正で「大阪難波行き最終」が正しい形で設定されると考えていましたが、残念ながら阪神側としては「大阪難波行き最終電車です。」とはしなくないようです。

 

2021年より前は阪神側での設定自体が幻レベルだったので再び夢幻に戻ると考えると個人的には居た堪れないところです。

特急 山陽須磨行き

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阪神電車山陽電車のプレスリリース共に山陽須磨までの最終が何故か明記されていませんが、阪神側の情報で、

現行23:00発 山陽姫路ゆき直通特急は、東須磨ゆき特急(最終)に変更します。

とあるため、現行の特急山陽須磨行きは東須磨行きに短縮されたと考えてここでは消滅確定とするものとします。

 

前々回改正で阪神車固定運用となりましたが、2021年の緊急事態宣言下における臨時ダイヤでも同様の区間短縮が取られていたため、残念ながら妥当な方向と考えて良さそうですね。

消滅が危惧されている設定

普通 石屋川行き

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現行ダイヤでは下り4本、上り1本の設定ですが、先述の御影行きの設定により、上りはおそらく完全消滅、下りもこのままいくと残り3本いくかいかないかレベルの本数減少となります。

 

下りは石屋川まで行かせた方がいい側面もあるので100%とは言い切れませんが、残りの石屋川行きも御影行きに置き換わる可能性があります。念のための記録はお早めに。

 

山陽普通 山陽須磨行き

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特急は先述の通りですが、山陽普通に関しても、改正後の最終は東須磨行きに運行区間が短縮されるため、ほぼ消滅すると言ってもいい状態です。

 

ただし、2021年の緊急事態宣言下による臨時ダイヤで山陽須磨行きが別で設定される例を考えると別時間帯に再設定されている可能性も捨てきれないので現時点での確定は断言はしないものとします。

阪急電車

快速急行から「準特急」へ

時系列的には阪急の方が先に発表されましたがついにといったところでしょうか。

 

今年に突如としてゲーム内リークの如く存在が明かされた「準特急」ですが、その正体はまさかの改正後における「快速急行」の別名称でした。

 

阪急側のプレスリリースでは2024年開始予定の座席指定サービスの開始を見据えた変更という名目であたかも京都線メインであるかのように書かれていますが、神戸線快速急行も改正後は「準特急」となるようです。

 

そうなってくると個人的に気になるポイントは「阪神電車の放送で準特急のパーツが用意されるのか」というところですね。

 

現行の快速急行が全て準特急になると考えれば高速神戸や新開地においても運行されると考えるべきですが、これを果たして神戸高速線の放送としてきちんと対応させてくるかが問題となりそうですね。

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ちなみに10月12日現在、阪神アプリ内の「使い方をしらべる」→「列車走行位置をみる」で載っている列車アイコンの凡例ではまだ準特急のマークは用意されていないので、近々アップデートか何かで追加されるだろうと思います。

 

頼むから「この改正で駅放送もマルっとVoicetext(合成音声)に変えるね☆」みたいな結末だけはまだ早いのでやめてくださいお願いします(願望)。

 

山陽電車

S特急の増発

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山陽電車は前回のダイヤ改正で夕方ラッシュ時間帯にも上りS特急を1本追加しましたが、今回の改正ではさらに3本増発され、夕方の運行は計4本となります。

 

個人的な注目ポイントは、まさかのS特急新開地行きの追加です。(増発便2本目)

 

S特急新開地行きはなんと1998年のダイヤ改正以来となります。

阪神なんば線開業後はおろか、Z世代が生まれる前に存在した設定の復活なのでかなり期待が高まりそうです。

 

ただし平日限定なので、取材時間がかなり限定されるのが惜しいところですね。

 

近鉄奈良線

  1. あをによしの増発
  2. 大和西大寺始発のひのとり追加
  3. 快速急行と所要時間短縮(詳細は阪神電車の項参照)
  4. 最終の発車時刻繰上げ(同じく阪神電車の項参照)

 

近鉄奈良線も当然ダイヤ改正の影響を受けますが、情報が少ないので現時点では簡易的な紹介とさせていただきます。

 

これで目立った新設定が追加されていたら嬉しいところですけどね。今後の追加情報に期待です。(特に阪神なんば線直通関連)

 

まとめ/今後の収録活動について

以上が阪神電車ダイヤ改正で判明した情報となります。

 

今回新しく追加される設定は「普通 御影行き」「直通特急 御影行き」「S特急 新開地行き」の3本ですが、特に「普通 御影行き」は1番狙っていた設定のため、改正当日に真っ先に収録に臨みたい考えです。

 

しかし、先述の通り神戸高速線と阪神本線内で「御影行き」の案内が異なるので、その仕様上男女両方収録も考えると2日以上かけての収録は確定事項となります。

 

今現在の私の生活環境では「2日連続かけて収録して即日動画投稿!」は間違いなく不可能なので、特に聴かせたいネタは収録出来次第、short動画で先行公開するという形を取りたいと思います。

 

「鉄は熱いうちに打て」とは言いますが、今後は無理せず出来る範囲で改正後の新ネタを製作したいと思いますので、1本の動画としてまとまるのは早くて年末になります。私としても早く収録したい気持ちでいっぱいなので、改正後の時刻表公開も含めて皆様も首を長くしてお待ちいただければと思います。

 

ということで、収録予定の抱負は以上です。

閲覧ありがとうございました。