少し不可解な阪神電車の乗換案内のヒミツ

阪神電車の乗り換え案内といえば、「山陽電鉄方面、神戸電鉄方面へお越しの方はこの特急にご乗車の上、高速神戸でお乗り換えください。」だったり、「大阪梅田終点へお越しの方はこの快速急行にご乗車の上、尼崎で直通特急にお乗り換えください。」などが挙げられますが、時間帯によってはよく聞くと何故そこで乗り換えろと?みたいなおかしい形式のものがいくつか存在します。

 

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まずはこちら。元町での特急の「ご案内」をご覧下さい。

野田へは尼崎で急行に乗り換える点や難波方面へは尼崎で阪神なんば線に乗り換える点は何ら問題はないのですが、「今津、武庫川、奈良方面へは西宮で快速急行にご乗車ください」のところが些か不自然です。

 

発着順を見ればわかるように、その肝心の快速急行はその特急を見送ればすぐに乗車できます。何故わざわざ西宮まで移動を促しているのか、普通に考えれば不合理なところです。

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その理由は過去に遡ります。これは2008年2月現在の停車駅案内、つまり阪神なんば線開業前の各種別の停車駅となっています。

 

当時の快速急行は全て三宮(現神戸三宮)始発で平日の夕方にしか走ってない設定でした。

じゃあ三宮で乗り換えればいいじゃないか、と思いますが、当時の三宮は始発設定の発着が3番線であり、1番線から降りて乗り換えるには一度西改札の通路を抜けて迂回する必要がありました。そのため、出発に間に合わないケースや単に移動が面倒臭いというのも相まって当時の三宮で乗り換えるのは非推奨でした。

だからと言って今では全ての時間帯で停まる魚崎(2020改正以前は芦屋も)は当時の快速急行は通過しており直通特急や特急でそこで乗り換えるのは無理な話、なので「快速急行への乗り換えは西宮で」という文化が定着していきました。

 

それがダイヤ改正によって魚崎でいけるようになっても、三宮での乗り換えがスムーズになっても、はたまた新開地始発が設定されて後の電車に乗ればいい話であろうと、その形式が変えられず残ってしまったということです。

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【阪神電車】 西九条駅ミニ自動放送集

なお、この周りくどい乗り換え案内は下りにも存在します。朝ラッシュ時の神戸三宮行き快速急行は基本「神戸三宮まで先着、神戸三宮で普通に接続する」というパターンのため、阪神なんば線内での案内は「御影へは西宮で直通特急に乗換」ですがこれも昔の直通特急や特急は尼崎、甲子園には停車しなかったので西宮で乗り換えという形になっています。

 

ちなみにこちらのスクショは2018年現在のものですが2020年改正後も案内は据え置きのままです。それも一つの正解と言えばそこまでですが、そこは素直に「あとの快速急行にご乗車ください」に変えられないものなのでしょうか。

 

 

3月14日のダイヤ改正に向けて 花隈駅放送更新と新開地駅の時刻表が見づらい問題

いよいよ、ダイヤ改正が目前に迫ってまいりましたが、それに向けて近鉄では奈良線を中心にあの津田英治氏の放送が樹リューリ氏に差し替えられたりと色々と準備が進められました。

 

私の方も新ダイヤスタートウィークは新ネタ大放出を予定しております。快速急行大阪難波行き(阪神)、S特急東須磨停車など、収録次第公開いたしますのでどうぞご期待してお待ちくださいませ…!

 


花隈駅 ミニ自動放送集【大阪梅田更新後】

そんな中、3月11日には花隈駅で放送が更新されましたが、てっきり最初は上述の近鉄の如く声ごと変わると思っていましたが、実際はあの高速おばさん(山本恵子氏)は続投され、変更点は「阪急大阪梅田行き」と接近メロディーの追加だけでした。

令和になって改正後も引き続き使われるとは余程阪急に愛されているようですね。果たしていつまで残ってくれることやら……

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さて、そんな中ようやく阪神電車の新ダイヤの時刻表が一斉に公開され、旧来と一部凡例に差別化点ができました。

まず、直通特急が黄色の神戸三宮から板宿間各駅停車とそれ以外とで綺麗に区別されるようになりました。

 

この点については文句なしの評価点の一つです。今までは直通特急であれば全て同じ記号を使い回していており、その弊害で停車駅の見方がかなりややこしいことになっていました。

 

ただ、その代わり滝の茶屋、荒井、白浜の宮の停車についてが色々と雑になってますが、ややこしくなるよりかはマシと言ったところでしょうか。

 

そして今まで山陽普通と阪神/阪急普通は丁寧に分けて書かれていましたがこれも黒字の普通で統一されていました。まあ山陽車両かどうかを知りたい人は一部の鉄オタしかいないのでこれは妥当な判断でしょう。

 

しかし問題は新開地駅の大阪梅田、難波方面の時刻表です。備考を大きく変えたことによりかなり悲惨なことになっています。

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はい、おそらくこれを見て実際に正しく乗れる人はかなり少ないかと思います。はっきり言えば、問題だらけです。

まずは阪神方面と阪急方面で種別の記号を同じにしてしまっているところ。以前のものは阪神普通を黒字、阪急普通を■、阪神直通特急を赤●、阪急特急を赤■…と綺麗な記号分けがなされていましたが、それをわざわざテキトーに同じ記号を使い回したせいでわけ分からないことになっています。

 

青字の通勤急行、快速急行はまだ平日か土休日かで判別できるので百歩譲っていいとして、これで分かれと言う方が無謀すぎます。まだ旧式の方が圧倒的に分かりやすかったのではないでしょうか。

 

しかも直通特急は姫路方面とは違い、何故か黄色種別の区別、もとい西元町停車の有無は行先欄の「※」で区別されています。何故下りでできるその表示を上りでもしないのか…圧倒的に見やすいだろうに…

 

では、阪神方面と阪急方面でどう区別しているかというと下の行先の部分です…が、これも一発で読み取れるほど甘くないほどのややこしさを誇っています。

 

「急梅」で阪急 大阪梅田行きはまだしも、「急三」で阪急 神戸三宮行き、「神三」で阪神 神戸三宮行きというのはなかなか把握しづらいものがあります。

それだけでなく、「神」この一文字がいくつか隠されており、これは高速神戸行きです。この神と三の文字が幾度となく散りばめられているお陰で行先ですらまともに見るやる気を失うほどです。

 

阪神電車阪急電車で進む場所が違う以上、きちんと丁寧に判別できるようにしてもらいたいところですね。(実際のところ、それで戸惑う旅行客や外国人観光客をいくつか目撃しています)もしくは根本的に高速神戸のように阪神方面に進むか阪急方面に進むかで時刻表を分けて作る方がいいのかもしれません。

 

運営を阪神電車側に任せてしまった結果とは言え、次からは協力して誰でも見やすい時刻表を作ってもらいたいものです。

iPhone、iPadで見やすい鉄道動画デザインの作り方

今月から毎週木曜日に1本の動画を予告で投稿することを目標にしていますが、投稿する上で最近は動画テンプレートの試行錯誤を行なっています。

 


放出駅ミニ自動放送集《4列に並んでお待ちください》ほか 


阪神 大阪梅田 改称後放送まとめ【山陽電車】


【西神・山手線/北神急行】新神戸駅 新自動放送集 Shin-Kobe station Announcements collection《Subway & Hokushinkyuko Railway》

ここ数本の動画デザインがこちらです。主に「SUNTRAS」「種別あり路線」「種別なし路線」に分けてそれぞれの特徴を活かした形で基本形の制作に励んでいます。

 

実は、私の動画スタイルはiPadで作成したテンプレートを動画編集ソフト(AviUtl等)に貼りつけて構成させています。レベルの高い動画投稿者はAviUtlだけで動画デザインを作ったりしてますが今回は「そんなスペックの高いパソコンなんてない!」という方や「手早く動画を作りたい!」という方にオススメしたい三神路流の《楽しくて見やすい》動画デザインの作り方をご紹介していきます。

 

これを機に、「kine master」だけで適当に作ったような字幕動画からより詳細で分かりやすい動画へと進化させていきましょう。 

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今回使用するアプリはこちら「Keynote」です。

AppleにおけるiPhoneiPadなら最初から付いているプレゼン製作ソフトです。

 

プレゼン製作に特化したソフトで動画デザインなんて作れるのか?と思う方がいるかと思いますが、魅せる動画を作る上で欠かせないのが目から入ってくる整った情報です。いくら放送を紹介する動画であろうと、情報がまとまっていないと誰もその動画に魅力を感じることができません。まさに百聞は一見にしかずです。

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では早速、新しくプレゼンを作るところから始めます。基本形は後から順に整えるのでまずは黒か白の単純なテーマを選びましょう。

奇抜なテーマは決まって鉄道路線のイメージから離れていくだけです。

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プレゼンのテーマを決めたら、まずは画像の大きさを調整するため、画像を貼ります。上の+から画像を添付しましょう。

画像の大きさを調整しないと、編集ソフトで大きさが合わず必要な情報がはみでたり私の初期の動画のように余計なスペースを出さずを得なくなります。それを防ぐために、1280×780の大きさに合わせましょう。

具体的には大体テレビの画面くらいの大きさで、アニメの画像ひとつあれば大体収まる計算です。画像は貼ったら不透明度を下げ、配置を後ろに下げておきましょう。

 

なお、余談ですが最近の私の新規の動画デザインはこの「ポケモン剣盾」の画面デザインを意識して作っているところが大きいです。一つの画面に複数の情報がまとめて見やすくカッコいい構成はまさしく丁寧で分かりやすいテンプレートの象徴と言えるでしょう。

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今回はこちらのデザインを見本に作っていきましょう。いつもの阪神電車の動画のテンプレートが他社でも普遍的に使えるとは言い難いところがあったので新たに「近鉄」をメインとした動画デザインを熟考しているところです。

 

ここでポイントとなる情報は

❶収録した駅

❷乗り場、電車が向かう方向

❸種別行先とナンバリング番号

❹両数または乗車位置

❺停車駅及び付帯案内

❻参考画像

 

この6つです。❸❹❺はもちろんながら細かな情報は多ければ多いほど魅力的に映ります。参考画像も出来る限り現場で撮影した正しい画像を調整して貼っておきましょう。

その際、私なりの考えですが種別は実際の表示に合わせて使用することをオススメします。例えば「普通」の表記なら「普通(ふつう)」を、「各駅停車」の表記なら「各駅停車(かくえきていしゃ)」としましょう。

先程言った通り、百聞は一見にしかずなのでこちらも放送に合わせるよりかはできるだけ元の表示を忠実に再現した方が分かりやすさが増します。ただ、付帯案内の場合は放送の内容に合わせる方が無難です。これは時と場合によって使い分けましょう。

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ということで、この真ん中の編集エリアに文字を入力しましょう。そして▶︎と+の間にあるコマンドで色をそれぞれ塗りつぶしておきましょう。

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このコマンドでは、動画の見やすさには欠かせない「フォント」も設定できます。近鉄の発車標の英語表記でお馴染みのArialやHelveticaヒラギノ角ゴシック体などがあります。それぞれの鉄道路線のイメージに合ったフェントに設定することをオススメします。 

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また、文字にタップした部分だけを色や太字設定したり、その時に出てくる右の項目で振り仮名を入れることもできます。ただし、難読地名では思うように正しく表記されないことがあるので部分的に正しく設定しておきましょう。「大物」や「十三」「放出」といった駅名で特に有効です。

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+の部分では画像の他に、図形や標章も入れることができます。電車や車椅子、スマホなどもありますので車内放送を作る上でもかなり重宝します。特に図形は頻繁に使う機会が多いので特に覚えておきましょう。

ただし、テキストは先ほどの編集エリアをコピペして使うことをオススメします。ここで追加したテキストは縦の調整ができないので編集エリアがなくなった時以外はなるべく編集エリアから文字を入力するようにしましょう。

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文字や図形、画像を適切な色や位置に調整してテンプレが完成したら▶︎でフルスクリーンにしてスクリーンショットを撮影しましょう。スクリーンショットで撮影したら大きさの調整を忘れずに。

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そしてまた、同じテンプレを再現する…のではなく左の項目からスライドをコピペして編集しましょう。こうすることで基本形はそのままにそれぞれの情報を変えることができる…というわけです。

 

これで、鉄道動画デザインの作り方はおしまいです。やってみれば多少手間はかかりますが簡単に作れると思います。

あとはこのスクショしたテンプレ画像一枚一枚を動画編集ソフトに音声と共に貼りつけて終了です。

 

ただ、文字のエフェクトや音声波形、iPadに存在しないフォントはここでは動かすことは当然できないのでそれはAviUtlで別に貼りつけて運用しています。パソコンに送る場合はUSB経由で画像を送信しましょう。

 

AviUtlで文字テキストや画像をバラバラに貼りつけているとレイヤーが増えて出力する際に動画が重くなりますが、それを一つにまとめて貼ることができるのでスペックが低くてもこれでまともに動画を作ることができます。あとは誤植にご注意を。一つ間違えると面倒なことになるので…

 

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また、動画サムネイルも同様にKeynoteでデザインしているのですが、スクショを撮って大きさを調整するだけでは画像ファイルが大きすぎるため、YouTubeのサムネイルとして貼ることはできません。こちらは予め画像縮小サイトやアプリで大きさを調整しておきましょう。

 

ちなみに私は普段、鉄道珍行先画像wikiでも推奨されているこちらのサイト:【画像を好きなサイズに縮小!】FC2画像縮小で画像を縮小しています。幅2000pxで調整すればちょうど良い大きさになります。

 

 

以上、私なりの動画の作り方を事細かに説明しましたが、もし実際に作ってみて新たな発見があったらいくらでもアレンジしてみてください。時にはシンプルに、時には詳細的に是非ともあなたなりの見やすい動画デザインを作ってみてください。主観はもちろん、客観的にも分かりやすく理解が深まる動画ができることを期待しています。

放出駅の案内更新《4列に並んでお待ちください》ほか

2020年1月21日、JR西日本では各地で表示や放送の更新が行われましたが、放出駅では新たな付帯案内が変更、追加されました。

 


放出駅ミニ自動放送集《4列に並んでお待ちください》ほか

 

今回収録した動画がこちらです。

注目すべき変更点は2つあります。

 

  • 「4列に並んでお待ちください。」

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まず一つ目はこちら。放出駅では元より4列に並ぶよう誘導していましたが、放送では「2列に並んでお待ちください」と案内が矛盾していました。

 

しかし、ここで満を辞して「4列に並んでお待ちください。」と案内が変更されました。

 

環状線システムでは既に大阪駅JRゆめ咲線の各駅(桜島駅除く)にてこの案内が聴けるのですが、他の従来のSUNTRASシステム、もとい村山/よしいペアでの導入はこれが初となります。

 

いずれ他駅にも導入される可能性は十分にあります。大阪駅でもJR神戸線京都線ではまだ「4列」として放送で案内されてないのでこれからの普及に期待したいところです。

 

  • 「女性専用車の設定はございません。」

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放出駅の予告放送では絶対一度は聴くことになるであろう「女性専用車の設定について」ですが、これが唯一、おおさか東線からの直通快速は女性専用車の設定はありません。

 

通常は耳にたんこぶができるほど「女性専用車があります。」と流れるのに対し今までこの直通快速では新大阪延伸後、女性専用車について一切言及されていませんでしたが、ようやく「女性専用車の設定はございません。」という案内が完全新規音声を引っ提げて追加されることになりました。

 

《女性専用車の設定が多い環境で、数少ない女性専用車のないパターンがある》というのは放出くらいしかないので、ここと新大阪でしか聴けない専用の付帯案内となっています。

 

 

以上、放出駅に更新された付帯案内についてでした。

ますます放出駅の放送のバリエーションが増えたことなのでこれを機に収録しに行ってみるのはいかがでしょうか。

阪神, 山陽, 近鉄ダイヤ改正の概要がついに発表

本日、2020年3月14日に実施されるダイヤ改正についての概要が発表されましたので、ここにてその詳細をお知らせしていきたいと思います。

 

ダイヤ改正は2016年3月19日(以降前回)以来4年ぶりとなります。

 

(こちらの記事では主に阪神電車及びその直通路線をメインにご紹介してまいります。近鉄大阪線などは各自公式サイトにてご確認くださいませ。)

 

阪神電車:https://www.hanshin.co.jp/company/press/detail/2778

山陽電車:http://www.sanyo-railway.co.jp/media/1579582928.pdf

近鉄:https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daiyahennkou.pdf

 

土休日における快速急行の両数を8両に変更

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こちらは昨年の12月にて先行発表された話題です。

今まで全ての快速急行は、阪神本線区間(尼崎から神戸三宮)にて全車6両編成として運転されていましたが、今回のダイヤ改正にて土休日において日中を中心に8両編成の運行になります。

 

これにより8両編成の停車に対応できない芦屋駅は土休日の終日において通過となりさらに連結時間の削減が行われ、所要時間が短縮されます。(平日は継続して停車)

 

また、平日の武庫川に停車する時間帯に今津駅にも停車するようになります。

尼崎にて8両編成で連結、解結する必要が無くなったため、おそらくこれらの運用は一通り消滅することになります。(平日に関しては朝ラッシュ時間帯をメインに10両編成のため10両⇔6両の増解結に関しては継続すると思われます。)

 

一部快速急行の運行区間の延長、新設定が誕生、消滅

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【平日】

現在、神戸三宮始発の大阪難波行き快速急行が1本設定されています(前回より運行開始)が、今回のダイヤ改正にて6:51発、21:33発が新たに追加されることとなり、計3本に増えます。

 

前者は、大阪難波から大和西大寺行き準急(こちらは現行ダイヤからの継続)、後者は大阪難波から近鉄奈良行き普通になります。

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そして、後者は神戸三宮始発の尼崎行き快速急行(前回より運行開始)を区間延長した形となっており、この「尼崎から大和西大寺行き普通になる」快速急行はこれにより定期設定から完全消滅することが決定しました。

 

余談ですが、現行ダイヤにおける平日朝の大和西大寺行き準急は近鉄車両で運行されています。

もしこちらが今回のダイヤ改正においても近鉄車両であれば、今まで一切なかった近鉄車運用の大阪難波行き快速急行(青)となるはずです。果たして…

 

【土休日】

こちらも神戸三宮始発2本、近鉄奈良始発が1本延長、追加されることになります。

また、神戸三宮始発の内1本は先述の尼崎行き快速急行(尼崎から大和西大寺行き普通になります)が変わった姿となっています。(土休日においても消滅が確定)

 

 

平日朝ラッシュ時の接続、新規設定の追加

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平日の朝ラッシュ時間帯において、普通は御影始発の区間特急と接続するようになります。

 

そして、この朝ラッシュ時において新たな設定が追加されます。

それが「青木始発の区間急行」です。

 

現行ダイヤでは西宮始発で運行されている2本の急行が青木始発に延長し尚且つ区間急行に変更することになります。これらの設定はこれまでのダイヤでは前例がありません。(似たような形ではかつて石屋川、御影始発の準急がありましたが、形式的にはそちらが姿を変えて復活したと捉えることもできるでしょう)

 

停車駅は、芦屋、西宮、今津、甲子園、鳴尾・武庫川女子大前武庫川、尼崎、千船、野田、福島です。

 

その他

平日、土休日共に深夜の西宮行き普通1本が石屋川行きに区間延長されます。(現行ダイヤでは西宮行き普通の定期設定は2本ですが1本に減ります)

S特急の増発

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現行ダイヤにおいては朝ラッシュ時に阪神 (土休日1本のみ阪急)神戸三宮行き、深夜に山陽姫路行きS特急が運行されていますが、まず、阪神 神戸三宮行きS特急が今までなかった夕方に1本追加されることが決定しました。

 

さらに、山陽姫路行きS特急は全て「東須磨」が従来の停車駅に加えて停車することとなります。

 

そして、2006年ダイヤ改正以降完全に姿を消していた「高砂行きS特急」がついに、霞ヶ丘始発で3本復活!することが確定しました。

 

3本ともに元は東須磨始発の霞ヶ丘行き普通で、霞ヶ丘から高砂行きS特急となります。(そのため、残念ながら阪神線内でお目にかかる事はできません)

 

また、地味に土休日の山陽姫路行きS特急は全て高速神戸始発に変更されるようです。ご注意くださいませ。

他には網干線の増発や高砂始発の東二見行きが新たに設定されます。

ひのとり運行開始

近鉄では上記の快速急行の延長に加え、特急ひのとりの運行を開始します。

奈良線においても、近鉄奈良大阪難波の往復がそれぞれ1本運行されます。

 

 

以上、重要なポイントを軽くまとめました。

 

個人的にはやはり種別変更の設定が新規追加される点に注目ですね。神戸三宮始発の大阪難波行き快速急行は前回から登場しましたが「準急」への種別変更は今まで定期設定では前例のない話になります。代わりに尼崎行き快速急行(尼崎から大和西大寺行き普通)が全廃することが確定したわけですが。

 

これに関しては事前に予知して収録していたのでダイヤ改正前に消滅する行先として改めて公開することになるでしょう。

車内放送も対応しているのでそちらの収録も一応視野に入れています。

 

今のところ、消滅が決定した行先はこれくらいで他は全て新規設定の誕生、復活が主ですが、ダイヤ改正後、まずは大阪難波行き快速急行の収録から始めて行けたらと思います。

 

ただ、ワンチャン駅放送の内容そのものが同時に各地で(ひのとり追加により近鉄奈良線特急停車駅が特に)変わる可能性もありますので記録はどうかお早めに。

2020年の活動方針について

どうも、およそ1ヶ月ぶりのブログ更新となりますが2020年に入る前にいくつかお知らせがあります。

 

2019年もいよいよ終わりを迎え、それぞれ別々の道を歩み始める方も多いと思いますが、それに先立ち三神路のTwitterアカウントの方針を変更することに決定しました。

 

今まで数々の音鉄の方々やここたまのコンテンツの影響を受け、ここたまの「物を大切にする」というコンセプトを鉄道を通じて伝えられるのではないかという信条の元活動していましたが、ここたまの放送が終了し客観的な意見も考慮した結果、現三神路のアカウントは来年より鉄道専用アカウントととし、以降ここたまやアイカツなどのコンテンツや一部個人の内容は新規アカウントよりツイートすることとします。

 

これにより呟くコンテンツを固定することで来年に向けてYouTubeでの視聴者やチャンネル登録者数を増やすため、より快適な環境作りに努めていく方針です。

また、InstagramYouTubeに関しては今まで通りそれぞれの需要に応じた内容を投稿します。(Instagramはここたび、YouTubeはもちろん鉄道動画となります)

 

新規アカウントは来年より活動を開始しそれに伴い一部フォロー整理も行います。アカウント新設からしばらくは活動の移行期間とし、完了はダイヤ改正日1週間前の3月7日とします。

 

現アカウントや新規アカウントのフォロー基準はそれぞれのコンテンツに対する活動内容で判断します。移行期間中にフォロー整理を行い、私と同じく鉄道兼ここたまで活動している方や動画活動されている方は移行後もフォローを継続しますが、ここたまや他の女児向けコンテンツの活動に偏っている皆様は移行完了予定日までにフォローを外す場合があります。また、上記の判断の元、新規アカウントのフォローは返していきますが移行期間後半は今までフォローしてきた皆様にこちらからフォローをさせていただく場合があります。

 

また、今のところ新規アカウント名は「レイン」(以前作ったオリここの名前より)を予定しております。Twitterアイコンも移行に向けて準備を開始いたしますのでしばらくお待ちくださいませ。

 

そして、これまで共に活動に携わってきた皆さまに今一度感謝といくつかのご迷惑をおかけしてしまったことをお詫びします。

今までの活動では客観的に見れなかったところを踏まえて再び一から活動を続けてまいりますので来年もよろしくお願いします。

 

それでは皆さま、良いお年を。

JR難波駅 自動放送まとめ

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大和路線の終着駅であり、他社の難波駅との明確な差別化のため自社の名称を使用していることで有名なJR難波駅です。

今回はJR難波駅で収録した駅放送をご紹介していきます。


JR難波駅自動放送集 JR-Namba station Announcements Collection

 

 

放送の基本概要

2009年より環状線(大和路線)共通システムのSUNTRAS型放送を採用しています。

 

奇数番線は女声(AV:向山佳比子)、偶数番線は男声(AV:津田英治)となっています。

 

英語放送は比較的早い段階で導入されたようで、2014年の時点で既に予告、接近、停車中における全ての設定で付帯されています。

 

予告放送は入線6分前より3分間隔、停車中放送は発車15分前になってから3分間隔で流れます。(動画内においては9:40発の快速奈良行きは発車の50分ほど前に入線して待機するのでしばらく停車中放送は流れないようになっています)

 

また、先着案内も存在しており、こちらは該当する車両が先発になってから1分以内に改めて停車中放送で流れるようになっています。

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JR難波駅での発着は基本1, 2番乗り場は普通、3, 4番乗り場は快速ですがこれを見れば分かる通り一部時間帯に1, 2番乗り場の快速、3, 4番乗り場の普通が存在します。

 

到着放送の案内は1, 2番乗り場と3, 4番乗り場で違いがあり、前者は、

 

「JR難波、JR難波です。 お忘れ物のないようにご注意ください。乗り降りの際、足元にご注意ください。」

 

なのに対し後者は、

 

「JR難波、JR難波です。3(4)番乗り場に到着の電車は、折り返し (種別) (行先)行きとなります。」

 

と形式が異なります。2016年の時点では前者のみだったにも関わらず快速の発着が多いせいかいつのまにか変更されていました。

 

到着放送のレパートリーを追求するならもちろん後者での収録をオススメします。

 

また、日中の快速の設定が大幅削減されたため、2020年改正直前より1, 2番のりばから3, 4番のりばの、3, 4番のりばから1, 2番のりばの予告放送が流れるようになりました。(※タイミングは通常の予告放送と同時です。停車中放送のタイミングではないのでご注意を。)

収録における注意点

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スピーカーの位置はやや低めに設置されている箇所が多く、音は拾いやすい環境にあります。ただし、ホーム前方は黄色い点字ブロックの真上にあるところが多く、後方は人の乗り降りがあるため、あまりオススメはできません。正直なところ一長一短です。

 

ただ、3, 4番乗り場はホーム中央付近のスピーカーは音量が高めに設定されています。啓発放送を頼りに探し当ててみてくださいまし。

 

1, 2番乗り場は前方の非常口マークのあるスピーカーが音量が高く黄色い点字ブロックの内側にあるのでオススメです。

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なお、放送が流れるのは「青色の丸いシールが貼られている」スピーカーで、ホーム中央に設置されている「赤色の丸いシールが貼られている」スピーカーからは何も流れてきませんのでご注意を。  

JR難波駅イチオシの放送特集

普通 奈良方面京都行き (奈良から種別変更します)

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平日の早朝に存在する「奈良方面 京都行き」は奈良で種別変更を行います。JR奈良線では奈良で留置されている車両だけでは事足りずこのような大和路線からJR奈良線直通の電車が設定されています。

5:48発と6:41発は奈良から区間快速に、6:11発は奈良から快速となります。

 

環状線(大和路線)共通システムのSUNTRAS型放送ではこれが唯一の種別変更の案内が行われる設定ですが、JR難波ではこれが2番線発着となっており、これにより通常では男声で聞けるのはJR難波と新今宮のみとなっています。(後者は控えめに言って放送収録にはあまり適していません)

 

なお、英語放送では残念ながらそのような案内は流れません。JR難波から京都までぶっ通しで乗るのは一部の物好きしかいなさそうですが。

 


【2020年ダイヤ改正新設定】JR難波始発 快速 京都行き ほか放送(奈良からみやこ路快速)

ちなみに、2020年から土休日に2本、JR難波からの快速の京都行き(奈良からみやこ路快速)が設定されましたが、こちらは何故か種別変更はおろか停車駅案内すらないという残念な放送となっています。

 新今宮乗り換えの大和路快速が先着する普通


JR難波駅 「新今宮で大和路快速に乗り換えると早く着きます」 ほか放送

主に日中の時間帯では大阪環状線からの大和路快速が王寺に先着することも少なくないのですが、JR難波では先発時の先着案内で柔軟に対応しております。

 

久宝寺にはこの電車が先に着きます。

王寺には新今宮大和路快速に乗り換えると早く着きます。

 

This train will be the first to arrive at Kyuhoji.

Passengers going to Oji, please take this train. And then please change trains at Shin-Imamiya, and take the Yamatoji Rapid service.

 

英語放送のニュアンスとしては「王寺へお越しの方はこの電車にご乗車の上新今宮大和路快速にお乗り換えください」といったところでしょう。

 

他にも平日の夕方には区間快速に変わり、さらに「久宝寺直通快速に乗り換えると早く着きます」と言ったパターンもあります。

 

平日の朝の場合は大和路快速が運転されるまで流れないので注意。

快速 奈良/高田行き

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平日9:08, 18:33発と土休日8:30発にJR難波では数少ない併結設定である快速 奈良/高田行きが運転されます。

 

奈良行きは△1〜4, 高田行きは△5〜8で乗車位置に関しては特に変わったところはないのですが、こういった併結設定ではテンプレートとなる「前4両は奈良行き、後ろ4両は高田行きです」と言った案内はここでは流れません。折り返しの都合で電車の前後関係が変化するのが理由でしょう。

 

また、併結設定がある際の停車中放送で流れる「お乗り間違えのないようにご注意ください」が英語放送で聞ける数少ない駅の一つで、男声で聞けるのはここJR難波か天王寺くらいしかありません。

(しかも後者は長時間停車という条件もあるので確実にいくならJR難波の方が無難)

JR難波止まり

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今回投稿した動画での当駅止まりは2016年収録ですが、先述の到着放送の文面が変わった影響で現在はJR難波で該当の案内を聞くことができません。

 

一応1番乗り場または2番乗り場は変更されていないのでどちらかにその運用があれば聞けると思いますが…前日に留置の運用がある1番乗り場はともかく2番乗り場に運用があるのかどうかは諸説あるのでどちらにしろ条件は厳しいです。JR難波以外であればまほろばの当駅止まりなどがあるのでそちらを確認してみてはいかがでしょうか。

 

他にも最終案内なども存在するようでかなり録り甲斐のある放送ばかりです。

是非この機会に収録しに行かれてはいかがでしょうか。