どうも、お久しぶりでございます。
ここ2ヶ月間、緊急事態宣言を受け収録活動を停止していましたが、解除されてすぐくらいですかね。何やら阪神電車の“駅放送”に英語案内が追加されたという情報を耳にしました。
最初はダイヤ改正と同時に導入された本線の急行や特急での車内案内の話かと思ってました。先述の通り外出自粛で耳にする機会が大きく減った方もいることでしたので。
そんなわけで本日は活動再開と共に早速英語放送について軽く調査してみました。
放送のタイミングや設定について
英語放送の主はもちろん噂の「Voicetext」さんです。車内放送では特に英語での固有名詞の発音が壊滅的で賛否が大きく分かれていますが、それと全く同じのを今回駅放送にも出してきたと。
まずは使用されている設定を軽く調べてみましたが、どうやら阪神なんば線では(少なくともドーム前では)使用されていないようです。
タイムラインからの情報を含めると、どうやら大阪梅田、尼崎、甲子園、神戸三宮などに導入しているみたいです。
使用されているタイミングはいずれも予告放送及び停車中案内の直後です。今までの流石に接近放送の合間に挿入できる余裕なんてないのでそこは妥当と言えるでしょう。ただし、外国人に対して需要の低い普通などでは該当の案内は一切ありませんでした。
英語放送の文面について
それでは肝心の内容を見てみましょう。
まずは尼崎駅での大阪梅田行き急行です。
Please take the next Express for Osaka-Umeda.
これだけ見ると、ただの乗車勧告でイマイチピンとこないかと思います。続いて西宮行き急行での予告放送です。
Please take the next Express for Koshien.
Please take the Limited Express for Kobe-Sannomiya.
The Limited Express will arrive after the Express.
(訳:甲子園へは次の急行にご乗車ください。神戸三宮へは特急にご乗車ください。特急は急行のあとに到着します。)
おそらく阪神電車的には「甲子園へ行きたいなら急行に、神戸三宮へ行きたいなら特急に乗ってね!特急は急行のあとに来るよ!」と言いたかった(つまり、従来の駅放送で言うなら「芦屋、魚崎、御影、神戸三宮…(中略)…方面へお越しの方は、あとの特急にご乗車ください。」の部分)のだろうと思いますが、あまりにも文面が周りくどいせいで表現としては今ひとつな気がします。
阪神電車の車内放送では、行き先を案内する場合も「bound for」ではなくただの「for」を用いているのでこれでは場合によっては誤解を招きかねません。なので、
For Koshien, please take the next Express train.
のように、近鉄よろしく文頭に置いた方がよりはっきり伝わるのではないでしょうか。
〈神戸三宮での特急大阪梅田行き予告放送にて〉
Please take the next Limited Express for Osaka-Umeda.
Passengers going to Osaka-Namba, please change at Amagasaki.
(訳:大阪梅田へは次の特急にご乗車ください。大阪難波へお越しの方は尼崎でお乗り換えください。)
これも阪神電車の案内に準ずるとこうなります。これについても「On the Hanshin-Namba line」を文末につけるとさらにわかりやすくなるのではないでしょうか。
〈神戸三宮での快速急行近鉄奈良行き停車中放送にて〉
Please take this Rapid Express for Osaka-Namba.
Passengers going to Osaka-Umeda, please change to the Express at Amagasaki.
こちらは予告放送ではなく到着直後の停車中放送にて導入されています。
そのためきちんと「This Rapid Express」になっているところに注目です。
まだ完全には導入されていないところを見るとまだまだ可能性自体はあるのかな〜と思ってはいますがこのままでは些か微妙なところが否めないですね。
固有名詞の発音が据え置きなところを見ても改善の余地は大いにあると思いますがいかがでしょうか。