2022年12月17日にダイヤ改正が行われる阪神電車及び直通先の時刻表がついに公開されましたので、この記事ではダイヤ改正で新たに判明した設定についてまとめ考察を行っていきます。
時刻表公開前の記事はこちらへ、併せてどうぞご覧ください!:https://ameri-sanshinji.hatenablog.com/entry/2022/10/12/213716
新情報一覧
- 新開地発近鉄奈良行き快速急行消滅
- 阪急神戸三宮始発S特急復活
- 瓢簞山行き消滅
- 西宮北口行き快速急行消滅(=準特急継続ならず)
- 阪神電車の各消滅設定紹介
- 飾磨行きS特急復活(1998年以来)
- その他ダイヤパターン変化まとめ
新開地発の近鉄奈良行き快速急行消滅
この情報自体は、ダイヤ改正の概要発表直後の停車駅一覧から比較的早い段階で判明した情報で、2012年のダイヤ改正から設定されていた新開地始発の近鉄奈良行き快速急行が消滅確定することとなりました。
そのため、三宮駅リニューアル後の❶番線の乗車位置では「快速急行○印」が追加されていたりしましたが、ホームドア設置後は快速急行始発があたかも元からないかのように「快速急行」の乗車位置が消されていましたが、これが1つの伏線と考えれば納得です。
この他にもこの設定専用の案内として「普通は神戸三宮で乗換」という案内が元町でありますが、残念ながら通常時にお耳にかかることは間違いなくなくなります。
車内放送導入開始時には車内放送として新開地発のROMが対応していたりと存在自体が色々な意味でかなり異端ではありました。
阪急神戸三宮始発S特急復活
2016年改正より阪急神戸三宮行きS特急が復活したものの依然として阪急神戸三宮始発は存在していませんでしたが、平日1本限定で2009年以来の復活が決定しました。
これにより長らく見れていなかった阪急の発車標による「S特急」の表示がようやく見られるようになります。男声(片山氏)のS特急ボイスも必聴です。
瓢簞山行き消滅
瓢簞山行きは2021年改正時点で平日1本設定がありますが、2022年の改正で近鉄線内もろとも設定自体が完全消滅することが決定しました。
2020年改正までは土休日に阪神車の設定も用意されていましたが、徐々に減らされ人知れず消えるというなんとももの悲しい消滅となりました。
なお、瓢簞山行きは令和突入以前の時点では瓢簞山駅発着の近鉄バスが数多く運行されており、東花園より乗客の需要も多かったことから設定の意義もありましたが、軒並み発着設定が東花園駅に流れて以降は運行する意義がなくなったので判断としては妥当です。
到着時点の運行も面倒だったので仕方ないですね。
西宮北口行き快速急行消滅
快速急行が準特急として生まれ変わることは概要の方で説明しましたが、今まで設定されていた西宮北口行き快速急行は準特急として運行を継続することなく形式上からも消滅することになりました。
元々は特急として運行されていて途中から快速急行に変更されたという経緯があり、西宮北口で阪急大阪梅田行きに接続していましたが、そもそも深夜帯の乗客数が少なく、そこまでして大阪梅田に戻りたいという需要もないという裏返しがあったのでしょう。寂しい限りです。
阪神電車の各設定消滅設定紹介
この項では、阪神本線をメインに判明した設定についてご紹介していきます。
新たに判明した消滅設定は以下の通りです。(※山陽普通は阪神神戸三宮、神戸高速線乗り入れがある設定のみを参照)
いずれも概要発表時点で考察していた予想通りで、山陽須磨行きは普通、特急共に東須磨行きに取って代わられ、阪神電車の放送システムで聴くことが叶わなくなります。
そして石屋川行き普通も消滅の可能性ありとして考えていましたが、蓋を開けてみると最終以外の便も全て御影行きに変更され、石屋川行きはまさかの超激レア行き先と成り果てることになります。
ダイヤ乱れで石屋川行きとして運行されるといった例は私も1度も見たことがないので、阪神電車としては史上初となる石屋川行き完全消滅時代突入の幕開けと言っても過言ではないでしょう。
私が出した最初の動画で取り上げるくらいのお気に入り設定だったので正直悲しさは強いです。前回消滅確定枠として紹介した大阪難波行きと並行してガチ勢の皆様は改正前に絶対記録するようにしましょう。
そして高砂行きに関しても2021年の緊急事態宣言と同じように、S特急として正式に阪神線内で追加される…ことはなく元々あった普通もろとも完全に設定自体が抹消されることに。
高砂行きも元々レア度が高い行き先で(高砂だけに)消滅前にしても平日土休日共に1本しかないので収録は怠らないようにオススメします。
飾磨行きS特急復活(1998年以来)
そして、数多くの消滅した行先の代わりに設定されるのが、まさかの飾磨行きS特急です。
以前の概要紹介で判明した新開地行きS特急同様、こちらも1998年改正以来で、24年ぶりの設定となります。
もちろん今の阪神電車の放送システムで流された前例は一切ないため、かなり期待値は高いです。
飾磨行き自体は普通でも引き続き設定されているとして、注目ポイントは間違いなく「東二見から“飾磨まで”各駅に停車します。」の部分でしょう。ダイヤ改正の概要発表時点はおろか、過去の改正履歴や設定経緯から考えても今まで全く想像すらしていなかったので非常に楽しみです。
男女まとめて1日で収録することは物理的に不可能なダイヤになってるのが惜しいですが、首を長くして当日を待つことにしましょう。
その他ダイヤパターン変更まとめ
ここでは時刻表を確認して判明したダイヤパターンの小さな変化について考察します。
まずは大和西大寺行き快速急行が平日2本、土休日1本追加され、前者の平日2本のうち1本は尼崎始発であることが判明しています。
まさかの8両編成による大和西大寺行き快速急行の設定となりますが、夕方は何故なのか正直わからないところが多いです。
一方で、朝の方はほぼ間違いなく天理行き臨時ダイヤを想定している形になっていることは間違いなく、大阪難波始発でも大和西大寺行き急行が新設されたことから、天理教祭典日は天理行きに化けるという形を取ってくると考えて間違いないでしょう。
今まで継続で運行されていた分は2021年改正で天理行き化けが定期化され専用案内が削除されたのが残念でならなかったですが、追加された分を含めて復活していることを期待しています。
続いて、阪神神戸三宮始発のS特急ですが、まさかの平日1本限定という激レア設定に成り下がり、阪神電車仕様の2段表示のLED発車標で見る機会が大幅に減少した他、予告放送が収録できなくなった(高速神戸3番乗り場で代用可能)り、大石限定のS特急接続案内も消滅確定とかなり露骨な調整が行われていました。
下りS特急自体の設定範囲がかなり狭まっているのも地味に効いてくるので、これから消滅前に収録される方は参考にされてみてはいかがでしょうか。
そして、平日の日中から8両編成での運行となるためか、平日朝ラッシュ後に尼崎行き快速急行が増発されているところに闇を感じます。
やはり尼崎駅4番線から増結させることはできないようで…
他にも尼崎行き区間準急の本数がそこそこ見られる程度に戻ったり尼崎行き準急の設定時間が大幅に変更されたり「尼崎から神戸三宮行き快速急行になる」化けに区間準急が追加されたりと要所要所に新鮮味のある要素があって今後新たな発見もありそうです。
個人的には更なる案内追加を楽しみにしています。最終案内の変更、追加も要チェックですね。
--------------------------------
--------------------------------
最後に消滅した行先と追加される行先をまとめると、
--------------------------------
《ダイヤ改正で消滅確定した行先》
御影行き急行
尼崎行き直通特急
大阪難波行き普通
★瓢簞山行き普通
★山陽須磨行き特急
★石屋川行き普通
★山陽須磨行き普通
★高砂行き普通
(阪急大阪梅田行き快速急行)
《ダイヤ改正で追加、復活する行先》
阪神御影行き普通
新開地行きS特急
★飾磨行きS特急
阪急大阪梅田行き準特急
新開地行き準特急
--------------------------------
消滅した行先の放送に関してはダイヤ改正前に動画でまとめますのでもうしばらくお待ちいただければ幸いです。