皆さん、阪神電車の発車メロディーが聞ける駅がどこか知っていますか?
代表的なところを挙げるならやはり大阪梅田、神戸三宮です。
その次に桜川、元町、武庫川線の武庫川、武庫川団地前、そして最近追加された高速神戸と新開地が出てくることでしょう。
しかし、もう一駅だけ、普段あまり耳にしないような場所に聞ける場所が存在するのです。
その駅こそが大石駅です。
え?全く聞いたことない??
そう、流れる設定にはもちろん条件があり、2番線、3番線発着の場合は一切流れることはありません。
聴けるのは1番線、4番線の待避線発着の設定のみです。
以前私が収録した大石駅の放送で「1番線発着の回送」をご紹介しましたがその時の発車放送が発車メロディーが採用されている駅準拠だったんですよね。4番線も同様です。
その不可解な仕様から私は一つの仮説に辿り着きました。
「もし大石駅1番線、4番線の営業設定が発車する際に発車メロディーが流れるのではないか。」と。
ちなみに、2020年改正後のダイヤで1番線から発車の普通は一切なく、4番線は平日朝7:32発が1本存在するのみです。
よって、疑問に対する回答が出されるのはこの1本のみということになるのですが、実際に検証されているところはどこにもなく、「大石駅に発車メロディーが採用されている」という事実も待避線から出発の設定が大石駅を出発する際の放送も全く検討がつかない状態でした。
ということで改めて自分の足で今回検証してみることにしました。
今明かされる衝撃の事実!!!
— 三神路 -さんしんじ- (@Coco_Sanshinji) 2020年12月24日
実は阪神電車の発車メロディーは……
《大石駅でも流れます》
後ほど別にYouTubeとブログでまとめます
(人の写り込み配慮による編集を行いました、音声は無編集です) pic.twitter.com/sCAYsfbMqw
【阪神電車】大石駅放送集(4番線に隠された発車メロディー)+魚崎駅朝ラッシュ放送集
そして実際確認してみた結果は仮説通り
これでまた阪神電車トリビアとして一つ追加されることになったのですが、理由は阪神なんば線開業より前、もとい元々は山陽電車が大石駅まで乗り入れていたところにあります。
当時は1番線に限り発車標も使われるほど優遇されており、これにより当時の大石始発の発着では発車メロディーが使用されていたと推測されますが2001年に山陽普通(S特急)の乗り入れは廃止され、聴ける機会は1年でもほんの数回程度に限られることとなりました。
これにより大石駅で発車メロディーが聴けるという真実が人々の記憶から離れほとんど知られていない状況になっていたのでしょう。
もし今でも大石駅乗り入れが継続していれば「当駅折り返し」かつ山陽のレア行先もワンチャン聴くことができ唯一の1番線男声による発車放送(メロディー付き)が聴ける…ということになりますが令和の今となっては今後実現はおそらくないと思います。
それを抜きにしても1番線発着の設定が回送以外にもあれば相当珍しい放送が流れることになるのですがおそらく遅れやダイヤ乱れによる間違いで退避が起こる以外で流れることはないでしょう。そもそも大石駅の存在自体が今やマイナーな存在になりつつあるので収録する状況になること自体がかなり限られること間違いないです。
もし大石駅1番線の退避が見られることになれば、収録した上で私の元に一報を出していただければ幸いです。
もしこの結果を疑っているのであれば先述の通り、平日の7:32の大石駅で実際に発車するタイミングで撮影すれば証明できます。是非とも足を運んでご自身の耳で確かめてくださいまし。