どうも、三神路です。
阪神電車他各線のダイヤ改正から約1ヶ月が経過しましたが、いかがお過ごしでしょうか。
この記事ではダイヤ改正後に判明した変更点や新設定について改めて解説していきたいと思います。
参考にした運用まとめサイトはこちら:https://www.asahi-net.or.jp/~gz9t-tnn/index.htm
駅放送変更点まとめ
まず駅放送についてですが、今回の改正で準特急が追加されたことにより放送でも無事専用パーツが新録されていました。
準特急のパーツの違和感が通勤急行や通勤特急と比べるとそこまでなかったのでもしかしたら最初から想定されていた可能性はなきにしもあらずかもしれません。
そして、皆が気になっていたであろう細かいけど大きな変更点として「この(種別)」は(に、が)といったパーツの大半が「この電車」は(に、が)に差し替えられてしまいました。
その中でこれらの変更を逃れた例外が尼崎駅での快速急行(「この快速急行に」)と大阪難波行き快速急行の種別変更(「この快速急行は」)と臨時停車案内時のみというかなり限定的な使われ方になってしまいました。
おそらく設定する際に「この区間準急は」というパーツがなかった(ダイヤ改正前で近鉄奈良行き区間準急の最終で考察可能)が故に案内を「この電車」に統一しようという考えに至ったのではないかと考えています。
案内の均一感を出すためには合理的とはいえ、些か寂しい限りです。(というより区間準急の臨時停車を想定していない時点でなんとも…実際事例なしですが)
山陽車運用(追加)まとめ
そしてここからダイヤ改正で追加、変更された運用についてまとめていきます。
まず最初に特筆すべき点としてはダイヤ改正で復活した御影行き直通特急は平日、土休日共通で山陽車運用です。
改正前の時点では「山陽車はワンチャン平日か土休日のどっちかで、基本阪神車だろうな〜」と予想してましたが、蓋を開けてみるとまさかの阪神車での復活はなしでした。
その代わりに神戸三宮行き特急の山陽車運用が消滅しているので、その穴埋めとして持ってきたものと考えられます。(実際、山陽車の御影留置として残っています)
御影行き直通特急の山陽車運用の定期化は2012年改正以来となりますが、そっちは当時阪神車の運用もあったので見事に不意を突かれたという結果になりました。とはいえフルカラーLEDの「阪神御影」をまともに撮影できるチャンスがまともにやってきたことになるので正直ありがたいところです。
そして阪神特急の山陽車運用ですが、
❶平日日中に須磨浦公園~阪神大阪梅田特急の山陽車が3往復設定
❷夕方、夜(平日2本、土休日1本)に東須磨行き特急の山陽車運用が追加
とかなり濃い運用追加がありました。
しかも、東須磨行き特急に関しては定期化されたにも関わらず幕車では表示が追加されていないがために以前の「新開地行き特急」同様に「特急」単体での表示を余儀なくされています。そこは別の幕を差し替える形で良かったのでは…(現に2016年改正で須磨浦公園行き特急の表示が新しく用意されていたりします。)
確かに令和になってもはや山陽特急の存在自体が忘れ去られているので「山陽車の阪神特急ガンガン入れても問題ないやろ」という発想は納得ですが、昔のことを思うとなんとも言えない限りです。
一方で、当の山陽特急はというと、早朝の姫路行き特急が山陽車で無事復活していたりします。
また、高速神戸行き特急の山陽車運用も消えていたりします。
近鉄車運用(追加)まとめ
近鉄に関しては、今回のダイヤ改正に合わせて阪神なんば線直通対応車両の幕の一新が行われ、「三宮」表示はこれを機に全て「神戸三宮」に統一されることとなりました。8年間変わってなかったことを考えるとやっとか…といったところです。
そして、注目ポイントが、この表示入れ替えで多数の汎用性の高い行先表示が追加され、ようやく「甲子園行き」「西宮行き」が表示できるようになったことに加えて、「東花園行き準急」「東生駒行き区間準急」といったコマが追加されました。
そして追加コマの中で唯一定期化されたのが、阪神からの「大阪難波行き快速急行」でようやく幻が現実となりました。
(まさか大阪難波の「大阪」をデカくしてくるとは思いませんでしたが…そこは合わせなかったんかい…)
大阪難波行き快速急行に関しては、大阪難波からの種別変更が「大和西大寺行き準急」「東花園行き普通」「大和西大寺行き区間準急」の3本に変更されています。(内準急のみ続投で区間準急化けは近鉄車)
また、近鉄サイドでは阪神車の奈良行き急行が復活していたりとかなりネタが増えていますが、残念ながら大和西大寺行き快速急行の近鉄車は定期化されませんでした。
天理教臨時運転
こちらはダイヤ改正直前に公式から事前に発表された情報で、改正前から存在する大和西大寺行き快速急行の種別変更に加え、新たに追加されたのが、「尼崎発の近鉄奈良行き快速急行の後ろ4両切り離し」です。
切り離された4両が天理行きに化けるという南大阪線にあるパターンの運用が登場したわけですが、実際に確認しに行った結果、阪神側は表示、放送含めまさかの完全未対応という…以前の深すぎる案内はどこに行ったのか………
一応近鉄側は切り離しの案内のみ対応という形が取られていました。完全に立場が逆転してしまった…
らくやんライナー
こちらは期間限定の設定とはなっていますが、一応ダイヤ改正後の要素なので併せてご紹介します。
らくやんライナーは改正後の金曜日に試験的に有料特急として運用が開始されましたが、初日に確認したところ、阪神アプリ等のシステム上は完全に貸切として扱われてました。そのため最初は放送的な旨味は全くなかったという結果になりました。
しかし、2023年突入後に2009年のメロディ変更以降は一切使われていなかった「旧メロディ」が車内放送で使用されていたとのことで話題となりました。
もし本格的に有料特急が設定されるのであれば、さらに使用頻度や機会が明確化されそうなのでそういったところでは期待が高まりそうです。駅放送も含め今後ワンチャン大きな変革があるかもしれません。
ちなみに9300系限定運用です。らくやんライナーのロゴも2017年に出て一瞬で使用停止となったらくやんカードから流用されているので古参ファンにとってはかなり充実した内容になってたりするのでおすすめです。
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ということで、ダイヤ改正後に判明した情報のまとめでしたが、改めて振り返ると2016年と比べると追加…というよりは最初から用意されていたところから引っ張り出して対応させているというケースが多く感じられました。
個人的には飾磨行きS特急が対応してたのが意外で、定期化されるなら用意されて当たり前なんですが、定期化される前はまさか「飾磨まで」とか用意されてないでしょ」と思っていたばかりに、最初から用意されていた阪神さんには敬服するばかりです。
(種別案内のバリエーションが減ったのが悲しいポイントではありますが…)
改正前の収穫を含めると私としても既に体感9割近くそのまま放送案内図鑑の完成度があるので細かいところは日を空けて回収しつつまた動画としてまとめていきたいと思います。