旧来の発車標を撤去し全駅で更新工事が完了したのは2016年の3月です。
ちなみに旧来の発車標を残しておくことの問題点は
・行き先の入れるバリエーションが少なく表示できないものは空欄になったりする場合がある(かつての天理臨難波行き、三宮駅などで正しく表示できなかった)
・駅ごとに必要な情報が正しく共有できないので支離滅裂になる可能性がある(山陽普通などかつての三宮駅の発車標では共通で普通表示だった)
・液晶系や3色LEDでは旅客に対してやや把握しづらいところがある
などが挙げられます。
これらを改善することにより情報を得やすくなったのはもちろん、2016年のダイヤ改正以前では出来なかった設定が可能になったりしています。(快速急行大和西大寺行きなど。旧発車標では大和西大寺行きは表示不可能だった)
そしてこれらが完了した後に何が行われているのかと言うと非詳細型の列車案内実装です。
2015年8月に神戸三宮駅に設置を開始した情報案内ディスプレイです。
これが阪神電車内で大きく普及し始め今まで発車標がなく時刻表とにらめっこしていたような駅でもこれにより次の電車の情報が確認できるようになりました。
かつては発車標と互換性が完全にあったわけではなかったのですが2016年2月、このディスプレイの情報表示に合わせたシステム更新が行われることになります。
これにより一応は列車案内システムが共通化することになります。
変更前は阪神電車の互換性はほぼなかったのですがここにきて少しずつこちらも統一されつつあります。
2016年3月に遅ながらも正式名称での案内となりましたが未だに遅れ表示や位置案内放送といったものは実装されていません。
本線やなんば線との相違点は
・一部案内が「連絡いたします」といった神戸高速線での案内に基づいて表示されている
といったところでしょう。
逆に現在設置されている発車標との相違点もありそれは
・山陽普通は共通で普通表示となっている
・阪神電車内の共通の案内が表示されず、代わりに発車標で独特の案内がされている
ところでしょう。
この統一されていない部分を見ると発車標の設置されている時期を考慮してもおそらく今年中に神戸高速線の発車標が置き換えられてしまう可能性が高いです。
特に高速神戸は19年、新開地は20年間設置されている富士通機電産(現富士通フロンテック)のものなので今までの発車標更新工事やシステム更新の時期を見ても3カ月以内には阪神電車仕様の発車標に更新されるでしょう。