本日、2020年3月14日に実施されるダイヤ改正についての概要が発表されましたので、ここにてその詳細をお知らせしていきたいと思います。
ダイヤ改正は2016年3月19日(以降前回)以来4年ぶりとなります。
(こちらの記事では主に阪神電車及びその直通路線をメインにご紹介してまいります。近鉄大阪線などは各自公式サイトにてご確認くださいませ。)
阪神電車:https://www.hanshin.co.jp/company/press/detail/2778
山陽電車:http://www.sanyo-railway.co.jp/media/1579582928.pdf
近鉄:https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/daiyahennkou.pdf
土休日における快速急行の両数を8両に変更
こちらは昨年の12月にて先行発表された話題です。
今まで全ての快速急行は、阪神本線区間(尼崎から神戸三宮)にて全車6両編成として運転されていましたが、今回のダイヤ改正にて土休日において日中を中心に8両編成の運行になります。
これにより8両編成の停車に対応できない芦屋駅は土休日の終日において通過となりさらに連結時間の削減が行われ、所要時間が短縮されます。(平日は継続して停車)
また、平日の武庫川に停車する時間帯に今津駅にも停車するようになります。
尼崎にて8両編成で連結、解結する必要が無くなったため、おそらくこれらの運用は一通り消滅することになります。(平日に関しては朝ラッシュ時間帯をメインに10両編成のため10両⇔6両の増解結に関しては継続すると思われます。)
一部快速急行の運行区間の延長、新設定が誕生、消滅
【平日】
現在、神戸三宮始発の大阪難波行き快速急行が1本設定されています(前回より運行開始)が、今回のダイヤ改正にて6:51発、21:33発が新たに追加されることとなり、計3本に増えます。
前者は、大阪難波から大和西大寺行き準急(こちらは現行ダイヤからの継続)、後者は大阪難波から近鉄奈良行き普通になります。
そして、後者は神戸三宮始発の尼崎行き快速急行(前回より運行開始)を区間延長した形となっており、この「尼崎から大和西大寺行き普通になる」快速急行はこれにより定期設定から完全消滅することが決定しました。
余談ですが、現行ダイヤにおける平日朝の大和西大寺行き準急は近鉄車両で運行されています。
もしこちらが今回のダイヤ改正においても近鉄車両であれば、今まで一切なかった近鉄車運用の大阪難波行き快速急行(青)となるはずです。果たして…
【土休日】
こちらも神戸三宮始発2本、近鉄奈良始発が1本延長、追加されることになります。
また、神戸三宮始発の内1本は先述の尼崎行き快速急行(尼崎から大和西大寺行き普通になります)が変わった姿となっています。(土休日においても消滅が確定)
平日朝ラッシュ時の接続、新規設定の追加
平日の朝ラッシュ時間帯において、普通は御影始発の区間特急と接続するようになります。
そして、この朝ラッシュ時において新たな設定が追加されます。
それが「青木始発の区間急行」です。
現行ダイヤでは西宮始発で運行されている2本の急行が青木始発に延長し尚且つ区間急行に変更することになります。これらの設定はこれまでのダイヤでは前例がありません。(似たような形ではかつて石屋川、御影始発の準急がありましたが、形式的にはそちらが姿を変えて復活したと捉えることもできるでしょう)
停車駅は、芦屋、西宮、今津、甲子園、鳴尾・武庫川女子大前、武庫川、尼崎、千船、野田、福島です。
その他
平日、土休日共に深夜の西宮行き普通1本が石屋川行きに区間延長されます。(現行ダイヤでは西宮行き普通の定期設定は2本ですが1本に減ります)
S特急の増発
現行ダイヤにおいては朝ラッシュ時に阪神 (土休日1本のみ阪急)神戸三宮行き、深夜に山陽姫路行きS特急が運行されていますが、まず、阪神 神戸三宮行きS特急が今までなかった夕方に1本追加されることが決定しました。
さらに、山陽姫路行きS特急は全て「東須磨」が従来の停車駅に加えて停車することとなります。
そして、2006年ダイヤ改正以降完全に姿を消していた「高砂行きS特急」がついに、霞ヶ丘始発で3本復活!することが確定しました。
3本ともに元は東須磨始発の霞ヶ丘行き普通で、霞ヶ丘から高砂行きS特急となります。(そのため、残念ながら阪神線内でお目にかかる事はできません)
また、地味に土休日の山陽姫路行きS特急は全て高速神戸始発に変更されるようです。ご注意くださいませ。
他には網干線の増発や高砂始発の東二見行きが新たに設定されます。
ひのとり運行開始
近鉄では上記の快速急行の延長に加え、特急ひのとりの運行を開始します。
奈良線においても、近鉄奈良〜大阪難波の往復がそれぞれ1本運行されます。
以上、重要なポイントを軽くまとめました。
個人的にはやはり種別変更の設定が新規追加される点に注目ですね。神戸三宮始発の大阪難波行き快速急行は前回から登場しましたが「準急」への種別変更は今まで定期設定では前例のない話になります。代わりに尼崎行き快速急行(尼崎から大和西大寺行き普通)が全廃することが確定したわけですが。
これに関しては事前に予知して収録していたのでダイヤ改正前に消滅する行先として改めて公開することになるでしょう。
車内放送も対応しているのでそちらの収録も一応視野に入れています。
今のところ、消滅が決定した行先はこれくらいで他は全て新規設定の誕生、復活が主ですが、ダイヤ改正後、まずは大阪難波行き快速急行の収録から始めて行けたらと思います。
ただ、ワンチャン駅放送の内容そのものが同時に各地で(ひのとり追加により近鉄奈良線特急停車駅が特に)変わる可能性もありますので記録はどうかお早めに。