阪神電車トリビア 臨時停車設定まとめ

阪神電車では特定のイベントが開催されると混雑緩和及び利便性向上の為、通常通過する駅を臨時停車させることがあります。

もちろん、阪神電車においてはこれら全ての臨時停車の設定において専用の案内が存在します。
今回はその詳細を一通りまとめていきます。
なお、ダイヤが乱れた際にも臨時停車を設ける場合がありますが今回はそれについても軽く触れていきたいと思います。

姫島駅

まずは通常は普通しか止まらない姫島駅のご紹介です。
 
8月になるとみなと神戸海上花火大会と平行してなにわ淀川花火大会が開催され、夜に上下線の急行が姫島に臨時停車するようになっています。
 
そんな姫島駅ですが、実は簡易接近放送を採用しており実際に臨時停車する際は対応できておらず通過案内でやってくるというチグハグっぷりが披露されていたことがありました。(現在は未確認)
 
そして大きなポイントが先述の通り花火大会は二ヶ所で同時に行われる為、神戸三宮からは臨時急行が延長という形で運転されるようになっています。
その為、神戸三宮から今津間における臨時急行では臨時急行が姫島に臨時停車するというある意味重複した案内が聴けるようになっております。
あまり使われない言い回しなので実に必聴の余地があります!
尼崎センタープール前という非常に長い駅名ですが、その名の通り駅を出てすぐには尼崎競艇場があります。
その為、イベントが開催された場合に一部急行又は快速急行が臨時停車するようになっています。
 
なお、尼崎センタープール前と長くて言いづらい為、阪神アプリや発車標においての臨時停車のご案内は「只今、センタープール前に臨時停車します。」 と駅名が省かれてしまいます。妥当ですが、それでもあまり変わらないような…
非公式略称では「尼セン」などが用いられますが個人的には「プール前」や「センタープール」でもいいかもしれません。(いや、それはそれで分かりづらいか…)
(動画内4:51~より)
時期は春(GW)又は秋頃にかけてです。
こちらも利用者促進の為に通常は停車しない直通特急須磨浦公園に臨時停車させます。
時間帯は平日の場合夕方から夜のみ、土休日は10時から夜となります。
 
なお、時折年末年始などにも臨時停車する実績があったりしますが、最近は比較的頻度が少なめになりつつあります。
はっきり言って前代未聞だろうと思った方が一定数いるかと思われます。
いや、そもそもこの駅自体を全く知らないという方もいるかもしれません。
 
無理もありません。何せまだ一回しか臨時停車実績がないのですから。
 
毎年関西5私鉄リレーウォークというのが開催されますが、時は2016年。
その年の第三回は阪神電車な訳ですが、その開催場所がまさかの東垂水駅スタートとなっており、その影響で当日(2016年9月25日)の梅田8:50から9:50発の直通特急が東垂水に臨時停車するという異例の事態が起きました。
 
その数たったの4本。はっきり言って実際に耳にした人はほとんどいないでしょう。
 
なお、放送では東垂水の停車駅案内こそ存在したものの、臨時停車の案内では「東垂水に」パーツがなく空白ができてしまうことになりました。
 
おそらく次に東垂水で同じようなことが起こらない限り二度と設定されることはないでしょうね。果たしていつになるのやら…
詳細はこちら
毎年10月14日, 15日に行われる灘のけんか祭り開催に伴い、こちらも直通特急が白浜の宮に臨時停車します。
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ちなみに直通特急は白浜の宮には一部時間帯停車という名目で通常にも停まる設定がありますがそちらには臨時停車として扱われません。あくまでそれ以外の停車しない運用のみです。
その為、臨時停車の中ではレアではなく比較的マイナーな扱いになっています。東垂水ほどではないですが…
そして、こちらは近鉄奈良線東花園駅についてです。
こちらも尼崎センタープール前と同じように花園ラグビー場での試合に行かれるお客様の利便性向上を目的として一部急行と快速急行を東花園に臨時停車します。
 
ただ、花園ラグビー場での試合は大抵全国高校ラグビー大会で年末年始に開催されることが恒例ですが、その場合奈良始発の急行又は快速急行大阪難波始発の急行しか臨時停車せず、2016年のダイヤ改正降神戸三宮始発(阪神線からの快速急行運用)は何故かその名目から外されてしまっていました。
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しかし2018年の花園ラグビー場改修記念試合(日本代表対世界選抜)においてついに神戸三宮始発の快速急行が東花園に臨時停車することになり満を持して2年ぶりに阪神電車の放送で(阪神アプリでは史上初)東花園の臨時停車の案内が聴けるようになりました。
 
もちろん近鉄側も放送で臨時停車に対応しております。
10両編成で東花園に佇むその珍しい様子は実に圧巻と言えるでしょう。

その他(野田、今津、西元町、大開など)

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人身事故などによりダイヤが乱れると突如、野田や西元町、大開に直通特急が、今津に快速急行があり得ない形で臨時停車することがあります。
 
関係性は不明ですが状況によっては急行が運転取りやめとなっており、それを埋め合わせするなどの目的が考えられるでしょう。
 
過去の事例はこんな感じですがこちらは結構ランダム要素が強いのでもし遭遇したら非常にレアなのではないでしょうか。

以上、阪神電車における臨時停車の解説でございました。
もちろん乗り入れ先の山陽電車も放送で臨時停車について案内しております。
 
機会があれば是非臨時停車する様子を見に行かれてはいかがでしょうか。