2009年 3月 20日
阪神なんば線 開通
運行形態について
しかし、2009年開業当初のダイヤでは平日の日中は普通と快速急行が1時間に計6本しかなく、その穴埋めとして阪神なんば線内は各駅に停車するようになっていました。2012年のダイヤ改正で今の停車駅に至ります。(この改正で新開地始発の近鉄奈良行き快速急行が新設された)
また、この快速急行は尼崎で始発及び終着の急行に接続できるようになっています。
これがいわゆる普通電車をまたいで乗り換えるという阪神電車名物の光景となります。
なお、近鉄奈良線の急行が阪神なんば線に乗り入れたことは一度もないですが、幕には丁寧に尼崎行き急行や三宮行き急行が用意されています。おそらく開業当初は阪神なんば線にも奈良線の急行を乗り入れる構想があっただろうことが伺えますが、誤乗が増える可能性や車両のスペックの都合上実現しなかったと思われます。
なお、8両または10両編成の車両は尼崎で切り離し、及び増結されます。
開業したての頃はまだ不慣れなところが目立ち作業の遅れによる遅延も多くありました。
阪神なんば線の新駅について
それぞれ計画段階の仮称は桜川は汐見橋、ドーム前は岩崎橋でした。
そして、各駅ごとにデザインテーマがあり、桜川は「新たなゲート」ドーム前は「懐かしさと新しさの融合」九条は「記憶の継承」としています。
なお、桜川駅は旅客上は完全な阪神電車の路線となっていますが、実は近鉄にも運転業務が委託されており、つまるところ実質的な近鉄と阪神電車の境界線となっており、乗務員交代は大阪難波ではなく、桜川で行われます。
そのため、終日桜川駅では近鉄特急を中心に回送が引っ切り無しにやってきます。
開業と同時に改名された駅について
これは神戸や名古屋からでも難波や上本町が大阪にあると分かりやすくするための配慮です。
近鉄は阪神なんば線開業少し手前より案内や幕が順次改称後の駅名に変更されましたが、大阪線などで変わることになるのはそれからもう少し後の話になります。なお、未だに布施駅など「上本町行き」などの旧名での案内が残っているところもあります。
阪神電車の放送について
放送の仕様が代わり予告放送や乗車位置案内が用意されたのもこのためです。
それから今は各駅で接近中メロディが追加されるようになりました。
阪神なんば線の利用客はがこの10年間に劇的に増加している一方で訪日外国人の利用も数を増やしつつある中でいよいよ多言語案内も徐々に実現していくとのこと。
阪神なんば線開業から10年が経ってからのプロジェクトは既に始まっているのです。
さらに、今阪神本線の各駅において進んでいるのが8両編成乗り入れ改良工事です。
おそらく将来的には先述の近鉄からの急行乗り入れも実現することになるかもしれません。
開業10周年となり阪神なんば線はこれからもさらに進化が加速していくことでしょう。
(余談)筆者による阪神なんば線の想い
私三神路は開業からずっと阪神なんば線を利用してきて、当時はインスタントカメラで車両のこともあまりよく分からないまま撮り続けてきたわけですが、それでも桜川駅に車庫があること、乗車位置が近鉄と阪神で区別されていることなどの最低限の知識は吸収し飽きずに乗り続けてきました。
阪神1000系の存在や9000系がリニューアルされたこと、駅名標のデザインが一新されたことも知らず最初は違和感を感じることも多かったですが、今となってはあの発車メロディこそが阪神なんば線の象徴であり、これがなければ三神路として活動することも決してありませんでした。それほどこの路線は思い入れが強いです。
甲子園に行くときも快速急行一本で行けるようになってまさにこれが現実なのかと目を疑っていたことすらあったほどです。
そして今まで阪神電車に注ぎ込んだ時間へ感謝を込めて今回の鉄道PVの製作を決定しました。
最初はハッピーハッピーハーモニーやらでいこうかと考えていましたが、去年の9月にこったーさんの「恋はみずいろ」のMADを見て大粒の涙を流すほど感動しました。
正直そのままなのであまり満足できないところは出てくるかもしれませんが、これで少しでも阪神なんば線での日常を想起していただければ嬉しいです。