臨時バグ特急の目撃例まとめ

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この記事では、遅延が起きるとごく稀に出現する【定期設定なのに臨時扱いの「臨時特急」】が出現した過去の例をご紹介していきます。

 

ちなみにこの臨時特急、場所によって普通の「特急」扱いに戻るケースも存在しており実際に収録するにはかなりの難易度を誇ります。確認出来ただけでも実に幸運と言っていいほど滅多に目撃されません。

 

また、臨時特急が発生する理由としては主に山陽車による代走が原因と思われるケースが8割以上ですが、ごく稀に阪神車なのに臨時特急扱いの場合もあるため、詳しい原因は不明です。どちらにせよ唐突な運用変更による説が妥当と思われます。

 

特徴としては下りの場合、停車駅案内が「各駅に停車します」ではなく全ての停車駅を読み上げる形となっています(駅表示、阪神アプリでは「各駅に停車します」のまま)

 

今後収録を狙う際の参考にしていただければ幸いです。

 

 


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臨時特急 高速神戸行き

日付:2014年12月20日

原因:不明

車両:山陽車(2本とも)

備考:野田に臨時停車

 

おそらくこれが元祖と言える確認されている中で1番古い臨時バグ特急。いずれも山陽車代走だったため、この時点では臨時特急扱いの原因が山陽車代走で確定しているものと思われた。

 

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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2016年5月25日

原因:人身事故

車両:山陽車

 

私が最初に実際に目撃したバグ臨時特急で「須磨寺、須磨です」が聴ける超激レア放送が収録できた。尼崎5番線で音質が悪くなってしまったのが悔やまれる。

 

 

臨時特急 東須磨行き

日付:2016年10月15日

原因:不明

車両:山陽車

 

東須磨行きでの事案。こちらも山陽車代走となっている。

 

 

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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2017年7月22日

原因:不明

車両:阪神車(9000系)

 

2017年の正式名称案内化以降初の事例。この時は初の阪神車による運転だったためバグ臨時特急出現条件=山陽車代走の仮説が崩れてしまった。

女声の「山陽須磨です」は必聴。

 

 

臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2017年10月23日

原因:台風

車両:未確認

備考:神戸三宮時点では「特急」に戻っていた。

 

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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2018年6月18日

原因:大阪北部地震

車両:山陽車3両

備考:新開地駅3番乗り場折り返し

 

珍しい設定をこれでもかと詰め込んもはや引くレベルの内容。新開地駅折り返しの臨時特急はもちろん例になく、しかも山陽車3両というのももはやおかしく、臨時特急どころか、特急ですらないただの「普通」と呼ぶべき代物である。謎はより深まるばかりである…

 

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臨時特急 梅田行き

日付:2018年11月14日

原因:板宿駅人身事故

車両:山陽車

 

上りで臨時バグ特急が発生した例。下りと違い、放送自体は特急と大差がないので正直言って微妙なところ。

 

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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2020年10月31日

原因:石屋川駅人身事故

車両:山陽車?

備考:御影始発、神戸三宮以西は特急扱い

 

阪神アプリで確認。神戸三宮以西では特急になっていたのでどうやら元々は御影以東で運転取りやめ、神戸三宮以西では設定が放置(神戸三宮始発扱い)されていた説が濃厚。

 

 


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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2021年5月13日

原因:尼崎駅信号トラブル

車両:山陽車

 

私三神路としては2度目の収録案件。高速神戸駅の更新がつい最近行われたばかりの状況で出現したためかなりレア度が高い。未対応な旧発車標と対応したばかりの新発車標の対比が見られる唯一無二の発生事案だったと言える。

 

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臨時特急 須磨浦公園行き

日付:2022年2月26日

原因:尼崎駅人身事故

車両:不明

 

2本登場。西元町以東は直通特急高速神戸行きとして設定されていたため、高速神戸で運用変更も兼ねて再設定された結果誕生したと思われる。元の通常特急は高速神戸止めとなっている。

阪神なんば線、実質西大阪線 【西九条行き 降臨】 2021/02/11

 

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2021年2月11日、近鉄奈良線東花園駅人身事故の影響により近鉄奈良線阪神なんば線で一部区間で運転見合わせが発生しました。

 

近鉄奈良線で人身事故が起きた際、起きた場所で運休区間が変わり石切や生駒の場合手前の東花園で折り返すケースになりますが今回は東花園駅だったため阪神なんば線との直通運転を取りやめ西九条折り返し運転となりました。

 

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以前若江岩田駅での人身事故が起きた際も西九条折り返しとなりたまたま私は尼崎にいたもののその時は尼崎方面の表示は機能していたものの肝心の西九条行きは一部表示取りやめのため見ることが叶いませんでした。(一部表示取りやめの仕様についてはこちらの記事を参照)

 

今回はどうだったのかと言えば桜川から九条は完全表示取りやめ、西九条では尼崎方面のみ一部表示取りやめのパターンとなっており逆に西九条折り返しが録れないという形でした。

 

そして千鳥橋〜尼崎間は正常に発車標が機能しておりきちんと西九条行きが録れる環境になっていました。

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そんなわけでようやく西九条行きを収録することに成功しました。

本来であれば尼崎で予告放送もろとも収録したかったですがいつ運転再開されるか検討がつかない以上収録場所を選択する余裕なんぞなかったので妥協して、確実に千鳥橋駅で収録することにしました。

 

実際、私が千鳥橋駅に着いていた頃には近鉄奈良線の方では運転が再開されておりその半時間後くらいには阪神なんば線との直通運転も再開されていました。

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今回は近鉄車両3本のサイクルで運転されており相変わらず【普通】の幕で運転されていました。

 

その後、西九条行きがギリギリ表示されていたのであわよくば尼崎でも収録できるかと思いましたがその瞬間、西九条行きよりやばい行き先が一瞬表示されていました。 

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そう、桜川行きです。

桜川行きに関しては以前に収録済みですが発車標16ドットでの表示は撮影しておらず出てきた瞬間無我夢中で撮影しましたが、画質の向上を図る間もなく大和西大寺行きに表示が変わってしまいました。

 

改めて桜川行きが表示されるメカニズムを見ましたがやはり阪神なんば線で行き先が戻る際、西九条行き→阪神運行管理システム起点である桜川行きを一旦表示→本来の行先といった具合に変わっているようです。

つまり、桜川行きとして表示されているのは単に表示変更の確認漏れで起こっていると考える方が自然でしょう。本当に桜川で打ち切ったらクレームが出ること必至です。

 

西九条行き自体出現が運ゲーなのですが桜川行きは更にもう1段階運ゲーに阻まれることとなりますので収録した皆さまは真の阪神電車収録通と言えるでしょう。 

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何はともあれ私もこれにてようやく西九条行き難民卒業です。ここまで長い道のりでした。

阪神電車の駅放送の変遷について

今回はざっくり阪神電車における駅放送の歴史と変遷について振り返っていきたいと思います。

 

 旧放送を収録したことはありませんがそちらについても判明している範囲でご紹介します。

消滅した旧放送の形式について


阪神 三宮駅 (快速急行 急行)の映像 【旧放送時代】

 


阪神 元町駅 100周年頃の映像 (旧放送時代)

まずは、2009年以前の中川/横山ペアによる放送です。  

 

今の運行管理システムが完成したのは1990年頃でその頃から本格的に駅自動放送が開始されたということになります。

この当時は男声と女声で発車メロディーも異なっており今でもそちらを惜しむ声は多数聞きます。

 

この当時は各設定ごとで案内の形式が一致していなかったらしく、特に元町駅がその大きな例でしょう。

 

現在の発車放送は全設定において「○番線の電車が発車します。」という内容ですが、2003年時点では普通のみ、「○番線から 各駅停車 ○○行きが 発車します。」という案内でした。

 

ただ、当時の資料があまり残っておらず、この形式は梅田行きと高速神戸行きでしか確認されなかったのですが、石屋川行きや尼崎行きでもこれだったのか明確なところは不明です。

 

また、当時設定があった大石行きについては「まもなく 1番線に 大石行きが 参ります 大石まで 各駅に停車します。」だったり、まだ西元町・大開停車だった直通特急(黄)については、「三宮から高速長田まで 各駅に停車します。 高速長田からの停車駅は 板宿…」みたいに今とはやや異なっていた内容が数多くありました。

 

また、各放送の最後に「本日も阪神電車をご利用いただきましてありがとうございます。」や「当駅は禁煙駅です。お煙草はおやめください。」といったものも当時の放送の文章の一つに組み込まれていました。

今で言う「ご乗車の際には 足元にご注意ください」みたいな形ですね。そちらに関しては当時はまだ御影駅にしか導入されていませんでした。

 

文面が概ね統一し始めたのは2006年のダイヤ改正辺りで普通での発車放送の変更もなくなりました。

 

ただ、接近時においては普通のみ先に種別から案内する形式が今も受け継がれています。

 

あと、遅延時限定で聴ける走行位置案内放送(「只今、次の電車は○○を出発しました。」)についてもこの時点で導入されていることを確認しています。

 

阪神なんば線開業直前

阪神電車の運行管理システムに大きな転機が訪れた時期です。

 

現在のLED式発車標が導入されたのは2008年9月で尼崎駅改良工事に伴い設置されたのが始まりです。

翌月には魚崎駅に導入されています。

 

駅放送については2009年1月22日より福島駅に導入されたのを皮切りに元町駅、尼崎駅など順次本線に先行使用される形となりました。

メロディー制作はお馴染み向谷実氏です。

 

阪神なんば線が開業するまではまだ予告放送や乗車位置案内は存在せずあくまで案内の内容自体は旧放送に則っています。

 

この約2ヶ月間のかなり短いタイミングではありますが、実は「出屋敷」や「杭瀬」「岩屋」と言った今では普通しか停まらない駅や山陽特急というレア種別の放送が聴けるほか、そして今では始発と終電の元町でしか聞けない女声「当駅折り返し」が西大阪線折り返しで日中聴き放題というかなり貴重すぎる期間でもありました。

 

阪神なんば線開業(2009年)〜神戸三宮駅改名


阪神なんば線 ドーム前駅 Dome-mae station on the Hanshin Namba Line

そして2009年3月20日阪神なんば線が開業し予告放送と乗車位置案内が導入されるなど現在の放送の基本形が無事に整いました。

 

しかしこの時点ではまだ放送の最後にある「ご案内」はほんの少しに留まっており普通の先着案内などはこの当時ではまだありませんでした。その多くは2016年からの追加となります。

 

この時点ではあって現時点では存在しない案内は主に「神戸方面」や「明石・姫路方面、湊川・有馬方面へ〜」がありますが前者は神戸三宮駅改名により重複してしまうため、「高速神戸方面」や「新開地方面」に差し替えられてしまいました。

改名直後は途中追加のためパーツのつぎはぎが目立ちましたが、2016年改正直前に専用のパーツが用意されました。

 

後者は2016年改正で「神戸電鉄方面へ〜」に差し替えられました。

 

2016年ダイヤ改正神戸高速線内に阪神駅放送導入

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2016年のダイヤ改正で駅放送に大きな変化がありました。

 

一つ目は本線内で詳細放送が使用されている駅全ての放送が「白線の内側へお下がりください」から「黄色い線の内側へお下がりください」に差し替えられました。

 

二つ目は一部の案内の更新が行われ、先述の案内のほか、普通の先着案内、最終電車の案内が追加されました。

 

そして三つ目は神戸高速線西元町から高速長田間において阪神電車の放送が導入され、阪急線内の案内も行われるようになりました。

 

これにより山陽電車の行き先で今まで聴く機会がかなり少なかった放送が聞けるようになったほか、嵐山行きなどかなり貴重な放送も収録できるようになりました。

 

2017年 正式名称による駅名案内へ

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2017年3月に行き先、停車駅案内等において今まで「姫路」「奈良」「難波」といった駅名案内から「山陽姫路」「近鉄奈良」「大阪難波」といった正式名称に切り替わりました。

 

「姫路」→「山陽姫路

「奈良」→「近鉄奈良

「難波」→「大阪難波

「須磨」→「山陽須磨

「垂水」→「山陽垂水」

「明石」→「山陽明石

日本橋」→「近鉄日本橋

「上本町」→「大阪上本町」 など……

 

ちなみに西九条駅で「ご乗車の際には 電車のホームの間が空いておりますので 足元にご注意ください」が導入されたのはこの時期でここから高速長田、桜川と順に追加されていくことになります。

 

2018年 阪神アプリ導入

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2018年に阪神アプリが導入され、各駅での案内がすぐ分かるようになりました。

放送の形式には特に大きな変化はないですが放送収録をする身としてはかなり革新的でした。

 

2019年 接近メロディー追加/全駅詳細化


放送詳細化!新たな通過メロディーも導入!大物駅ミニ自動放送集 【阪神電車】

2019年2月、突如詳細型を採用している全駅で「ご乗車の際には足元にご注意ください」が追加されその数日後に武庫川線阪神電車初の接近メロディーが追加されました。

 

武庫川線や非詳細型では長らく「白線の内側へお下がりください」でしたがそちらもこのタイミングで「黄色い線の内側へお下がりください」に変更されました。

 

阪神本線及び阪神なんば線では最初に大物駅、杭瀬駅にて導入され通過メロディーの追加のほか、案内板にて次電車の情報と走行位置が表示されるようにアップグレードされました。

 

また、新開地駅ではメロディーの追加と共に予告放送や乗車位置案内が実装されました。

 

最終的には香櫨園駅、春日野道駅を除いた全ての駅で詳細化およびメロディーの追加が完了しましたが、前者は放送設備が、後者は案内板の設備が古かったため完全導入に時間がかかりましたがそちらもプレスリリース通り年内に無事更新されています。

 

ちなみに、「梅田」→「大阪梅田」「鳴尾」→「鳴尾・武庫川女子大前」に改名され、それに伴い停車駅案内の間が「・」から「、」に差し代わっています。

2020年ダイヤ改正/英語放送追加


【阪神電車】駅放送に英語案内が追加!

2020年ダイヤ改正では青木発の区間急行、御影で区間特急接続、大阪難波行き快速急行の増発などで再び案内の追加がなされましたが、阪神アプリおよび発車標の案内文面の多くが「神戸電鉄方面へお越しの方は新開地でお乗り換えください」から「神戸電鉄方面へは新開地で乗換」という形に修正されました。

 

ただし放送自体は一部を除いてほとんど変わっていません。

 

そんな中、2020年5月頃、大阪梅田駅、尼崎駅、甲子園駅神戸三宮駅九条駅、西九条駅にてReadspeakerによる英語放送が追加され、発車メロディーの間隔も修正されました。

 

しかし英語放送の内容は「ご案内」準拠の案内を流すだけ(しかも全てではない)で肝心の電車の種別行先等は案内されません。今後再び追加されるかどうか注目です。

そして未来へ…

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2021年、高速神戸駅にて新しい発車標の基盤と思われるものが設置され、おそらく3月、早くて2月頃に新開地駅同様発車標が一新され予告放送と乗車位置案内が実装されると考えられます。

 

1月に早速、山陽線内で車内放送も導入されたということでやはり神戸高速線内においてもReadspeakerによる駅英語放送も追加される可能性もあり今後の動向についても要チェックです。

大石駅のヒミツ 〜発見!大石駅に眠る幻の発車メロディー!〜

皆さん、阪神電車発車メロディーが聞ける駅がどこか知っていますか?

 

代表的なところを挙げるならやはり大阪梅田、神戸三宮です。

その次に桜川、元町、武庫川線武庫川武庫川団地前、そして最近追加された高速神戸と新開地が出てくることでしょう。

 

しかし、もう一駅だけ、普段あまり耳にしないような場所に聞ける場所が存在するのです。

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その駅こそが大石駅です。

 

え?全く聞いたことない??

そう、流れる設定にはもちろん条件があり、2番線、3番線発着の場合は一切流れることはありません。

聴けるのは1番線、4番線の待避線発着の設定のみです。

 

以前私が収録した大石駅の放送で「1番線発着の回送」をご紹介しましたがその時の発車放送が発車メロディーが採用されている駅準拠だったんですよね。4番線も同様です。

 

その不可解な仕様から私は一つの仮説に辿り着きました。

もし大石駅1番線、4番線の営業設定が発車する際に発車メロディーが流れるのではないか。」と。

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ちなみに、2020年改正後のダイヤで1番線から発車の普通は一切なく、4番線は平日朝7:32発が1本存在するのみです。

よって、疑問に対する回答が出されるのはこの1本のみということになるのですが、実際に検証されているところはどこにもなく、「大石駅発車メロディーが採用されている」という事実も待避線から出発の設定が大石駅を出発する際の放送も全く検討がつかない状態でした。

 

ということで改めて自分の足で今回検証してみることにしました。

 


【阪神電車】大石駅放送集(4番線に隠された発車メロディー)+魚崎駅朝ラッシュ放送集

 

そして実際確認してみた結果は仮説通り

大石駅でも発車メロディーは聴ける】でした。

 

これでまた阪神電車トリビアとして一つ追加されることになったのですが、理由は阪神なんば線開業より前、もとい元々は山陽電車大石駅まで乗り入れていたところにあります。

 

当時は1番線に限り発車標も使われるほど優遇されており、これにより当時の大石始発の発着では発車メロディーが使用されていたと推測されますが2001年に山陽普通(S特急)の乗り入れは廃止され、聴ける機会は1年でもほんの数回程度に限られることとなりました。

 

これにより大石駅発車メロディーが聴けるという真実が人々の記憶から離れほとんど知られていない状況になっていたのでしょう。

 

もし今でも大石駅乗り入れが継続していれば「当駅折り返し」かつ山陽のレア行先もワンチャン聴くことができ唯一の1番線男声による発車放送(メロディー付き)が聴ける…ということになりますが令和の今となっては今後実現はおそらくないと思います。

 

それを抜きにしても1番線発着の設定が回送以外にもあれば相当珍しい放送が流れることになるのですがおそらく遅れやダイヤ乱れによる間違いで退避が起こる以外で流れることはないでしょう。そもそも大石駅の存在自体が今やマイナーな存在になりつつあるので収録する状況になること自体がかなり限られること間違いないです。

もし大石駅1番線の退避が見られることになれば、収録した上で私の元に一報を出していただければ幸いです。

 

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以上、大石駅で流れる発車メロディーの考察と検証でした。

もしこの結果を疑っているのであれば先述の通り、平日の7:32の大石駅で実際に発車するタイミングで撮影すれば証明できます。是非とも足を運んでご自身の耳で確かめてくださいまし。

 

阪神電車の放送を収録する方へ

どうも、お久しぶりでございます。

 

ここ最近阪神電車を収録に臨まれる方が数多く見かけるのでその道のベテランである私が収録する際の注意点やオススメの駅をご紹介したいと思います。

 

これを見てさらに阪神電車の放送収録の輪を広げられたら幸いでございます。

 

収録する際に選択すべき駅について

まずは阪神電車のどの駅で収録するのがベストなのかについてです。

 

阪神電車の駅は主要駅に付帯案内が存在しており、それが阪神電車の放送の魅力の一つと言っても過言ではありません。

ちなみに具体的に付帯案内が付く駅というのは「大阪梅田」「野田」「千船」「尼崎」「尼崎センタープール前」「武庫川」「甲子園」「今津」「西宮」「芦屋」「青木」「魚崎」「御影」「大石」「神戸三宮」「元町」「西元町」「高速神戸」「新開地」「大開」「高速長田」「西九条」「九条」「ドーム前」です。

 

基本的にはこれらの駅の中から収録する駅を選択するのですが、ここで注意すべき点は地上駅の場合、ほぼ全ての駅で深夜になると放送の音量が低下する傾向にあります。

また、島式ホームや乗り場が上り下りでそれぞれ2つ以上ある駅はほぼスピーカーが兼用で使われていて同時に入線したり発車したりすると被る可能性があります。

 

それらを踏まえた上で、ここからは各駅で流れる放送を軽く紹介した上で収録環境の解説をさせていただきます。

 

大阪梅田駅(HS01)

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阪神本線の起点であり利用者も一番多い駅です。

 

ここでは頭塔式の構造になっており、接近放送は簡易、停車中放送、そして発車放送をフルで聞ける駅の一つです。

 

それ故に誰もが一度は通る道になるであろう場所ですが、1番線と2番線、3番線と4番線で比較的放送が被りやすい環境にあります。

 

また、朝ラッシュ時や甲子園での試合開催時は混雑し駅員による手動放送にも被る頻度が一気に高くなります。

 

そのため深夜音量こそないものの割と一筋縄ではいかない駅だったりします。

ここに限った話ではないですが収録する際は粘り強くいきましょう。

野田駅(HS03)


【阪神電車】野田駅ミニ自動放送集

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待合室があり、基本的にはそこ一択となります。

乗車位置案内はなく、ネタの量はそこそこといった印象です。

 

ただし、尼崎行き急行は当然大阪梅田駅と野田駅の2択になります。

大阪梅田駅では完全に運に左右されますが、野田駅では確実に「尼崎で快速急行に接続する」案内を聞くことができます。

 

また、日中は基本2番線、3番線での発着です。

千船駅(HS06)


千船駅 ミニ自動放送集【阪神電車】

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こちらにも待合室があるのでそちらでの収録必至です。

発車放送が特殊で朝ラッシュ時にベルと現放送の声がセットになっており、その形式は千船限定となっています。

 

そのため、全くネタがないわけではなく付帯案内も全てではないにしろ一定数存在するのでこっそり収録する分にはありです。

大物駅(HS08)


放送詳細化!新たな通過メロディーも導入!大物駅ミニ自動放送集 【阪神電車】

阪神なんば線の駅ということで付帯案内はないにしろ乗車位置案内が存在するという構造になっています。

ここでのオススメポイントは区間準急、準急の停車駅案内で「出来島、福、伝法、千鳥橋…」が聞ける点に尽きます。

 

1番線、2番線、3番線にはそれぞれ待合室にスピーカーもあり収録には困らない環境です。

放送も被ることがないので個人的にはオススメの駅の一つです。

尼崎駅(HS09)

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一応、待合室にスピーカーがありますが、阪神なんば線ホームのものは軒並み音量が低くリカバーが厳しい環境です。

それでいて放送も被りに被りまくるので基本的に収録には向かない場所です。深夜帯の音量の低下もあり駅員の放送も被るリスクがあるのでかなり厳しいです。

 

ただし、「阪神なんば線大阪難波までの各駅」や「次は大阪梅田終点です」(男声)、快速急行の連結といった尼崎でしか聞けない放送が数多くあるのも特徴なのでそれらを狙う際はここで収録することになります。

 

3番線で収録する際は神戸方面側にあるスピーカーの音量が高く設置場所も良好なのでそちらをオススメします。

尼崎センタープール前(HS11)

「電車通過後に発車します。」が聞ける数少ない駅で男声では尼崎センタープール前が唯一です。

こちらも待合室で収録しましょう。

 

基本的に普通の発着しかなく、上記の案内以外は特にめぼしい案内はないのでここにこだわる理由がなければ通う頻度は少ないでしょう。

武庫川駅(HS12)


武庫川駅ミニ自動放送集 (メロディ追加更新後) 【阪神電車】

待合室はあるものの、本線ホームにはスピーカーがありません。

そのため必然的にホームに散らばっているスピーカーでの収録となりますが正直言って収録環境はそこまで良いとは言えません。

 

ネタもそこまで多くはないのであえてここを選ぶ理由はないでしょう……

 

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というのは過去の話。

2020年になってから突如本線の待合室にてスピーカーが整備され、元々の待合室の天井の低さも相まって長尺物なんぞ用意しなくても誰でも簡単に密着収録ができる環境に化けました。

 

スピーカーの音量も並かそれ以上はあるので手軽に収録したいという場合には最もうってつけではないでしょうか。

 

ただし、待合室を往復する場合はかなり距離を歩く必要があるのが玉に瑕といったところでしょうか。

 

甲子園駅(HS14)

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甲子園大会開催時には一時的にメロディーも変化することで有名ですが、収録環境は比較的良好で音量も高く、特に1番線は男声で大阪梅田方面の放送を頻繁に聞けるのでネタとしてもかなり重宝します。

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2020年ダイヤ改正後の今となっては8両編成対応に伴うホーム延伸部分に設置されているスピーカーがオススメですが、私は以前、逆に大阪梅田方面に設置されているスピーカーを頻繁に収録の拠点にしていました。

 

深夜帯などは収録に困ることはあまりないですが、試合前後や朝ラッシュ時間帯は混雑により駅員の放送が絶え間なく響き渡ります。

そのため、臨時系や区間急行、区間特急などといった軒並みレアな設定が被りなしで収録するのが結構難しい駅となっています。

 

ただし、収録できた時の達成感は大きいので諦めず通い続けましょう。ファイト!

今津駅(HS16)

待合室にスピーカーがある駅の一つですが音量が壊滅的に低く、深夜帯になるとほぼ聞こえない状態になります。

そのため、ここでの収録はしない方が無難だと思います。 

西宮駅(HS17)

論外。この一言に尽きます。

待合室もなければスピーカーは非常に高い位置にあり密着なんて到底できない環境です。

 

ネタも西宮で録るくらいなら甲子園に行った方がマシレベルなので収録候補からは今すぐに外しましょう。

ただし、改札にあるスピーカーは低めに設置されており、ほぼ常に流れている啓発放送の収録には重宝します。

芦屋駅(HS20)

ここにも待合室にスピーカーがあります。

西宮よりは収録環境に恵まれているので候補としては悪くないと思います。

 

ただし、ネタを重視するなら後述の魚崎駅の方がいいです。

青木駅(HS22)

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ホームが改装され、待合室も設置され、無事密着収録が簡単に可能な環境に生まれ変わりました。

大阪梅田方面ではネタも多く、1番線発着の区間特急では「深江、打出、香櫨園」といった停車駅を男声で唯一聞くことができます。

 

ここ最近では青木発の区間急行も誕生し甲子園よりかは簡単に収録が可能です。

 

それ以外は基本的に普通の発着がメイン…といったところでしょうか。

魚崎駅(HS23)

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待合室のスピーカー、ホームにあるスピーカーのいずれも収録に適しており、特に朝ラッシュ時はネタも豊富です。

区間特急の停車駅をほぼフルで収録する場合は芦屋ではなくこちらの魚崎がバッチリと言えます。

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また、魚崎を除けば今津しかない乗車位置「○4〜7」が存在する貴重な駅です。こういったようにネタに恵まれています。

発車放送も旧式の内容が使われている駅となっており、この注意書きにもある通り朝ラッシュ時に使用される形となっています。

 

駅員の放送も介入される可能性はありますが、狙いたい方はどうぞ。

御影駅(HS25)

待合室はありませんが大阪梅田側のホーム端に高音質のスピーカーがあるので収録には困りません。

ここでしか聞けない放送に特急の「次は神戸三宮に停まります」があります。

それ以外は快速急行が停まらない関係上、乗車位置案内もないのでぶっちゃけ好みの問題となりそうです。

大石駅(HS28)

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待合室ではスピーカーの他、USBケーブルでスマホなどを充電できる設備もあるので拠点にできます。

 

放送としては普通しか停まらないものの実は結構濃いネタが多く、「元町まで先着」だったり「神戸三宮でS特急に接続」だったり、山陽車による回送で流れる男声1番線の発車放送だったりがある隠れた聖地です。

 

ちなみに4番線は回送のほか平日の1本だけ高速神戸行きの発着もありますが…詳しくは以前執筆したブログ記事をご参照くださいませ。

神戸三宮駅(HS32)

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まさに神環境。

どういうことかと言えば、まず西改札側にあるスピーカー(画像)が低い位置にあり、音質も一二を争うくらい良好。そして壁にあるので通行の邪魔にならず3番線には時刻表も目の前にあり確認しながら収録できるという文句の付け所が一切ないこれでもかというほど恵まれた環境になっています。

もちろんネタにも困らず種別のある乗車位置、発車放送も完備、山陽運用の始発でもあり2番線は頭塔式ホームで停車中放送が聞ける…などなど音鉄にとってはまさに天国のような仕上がりとなっています。

 

ただし、欠点がないわけではなく、スピーカーは1番線、2番線で兼用なため、同時使用される時間帯の場合被る可能性が高いこと、駅員の放送がかかるとそちらが優先されてしまうこと、そして西改札側のスピーカーだとどうしても目立ってしまうところが問題です。

 

どうしても収録で目立ちたくない方は東改札側へ移動しましょう。西改札側に比べるとややスピーカーの位置は高めですが絶望的難易度ではなくむしろかなり優しい方なので問題ないでしょう。

元町駅(HS33)

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スピーカーの位置は低く、啓発放送や駅員の放送と全く被ることがないという仕様にはなっていますが、同時発着になると頻繁に放送が被ってしまうところが問題点です。

 

被りが気になる方は神戸三宮を選びましょう。ただし、女声の「当駅折り返し」を筆頭に元町でしか聞けない放送が多いのも特徴です。

西元町駅(HS34)

スピーカーの位置が絶望的なまでに高く、密着はほぼ不可能です。

ネタとしては「阪神直通特急は」といったものがありますが高音質で収録は修羅の道でしょう。

 

また、西元町駅の特徴として何故か付帯案内の内容は阪神アプリでは確認できないようになっています。

元々発車標がなかったというところと旧放送から付帯案内が存在したせいでしょうか……

高速神戸駅(HS35)

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古き良き景色が残る神戸高速線の駅で2016年の改正から阪神電車の放送形式へ生まれ変わりました。

 

ここでは阪急電車の発着もあり、色々と他の駅とは大きく異なる案内形式が特徴です。

通勤特急や通勤急行といった設定や山陽線の各行先などここでしか聞けない放送が目白押しですが、発車標の仕様上、2020年現在では乗車位置案内がなく、走行位置も確認することができません。

 

また、スピーカーの音質は並程度ですが、位置はやや端の方にあるのでどうしてもやや躊躇しがちです。

 

そのため、阪神アプリ頼みになりがちなところがありますが、収録して損はない場所です。

新開地駅(HS36)

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高速神戸駅同様、2016年改正から放送が阪神仕様となりましたが、それに加え、2018年2月28日に予告放送と乗車位置案内が実装され、ネタの深さはトップクラスです。

 

山陽や阪急の行き先だったり、男声の当駅折り返しだったり旧神戸高速線の放送をリスペクトした内容だったりでネタは尽きません。

 

神戸電鉄の放送も回収することができるのでそこも極めれば一級ものです。

スピーカーも高速神戸と違いホームの内側にありやや高めですが密着収録が可能です。

放送がやや被りがちなところもありますが一度は収録に行ってみたいであろう駅の筆頭です。

大開駅(HS37)

ホームの内側にあるスピーカーで音量も高く収録には困らない場所です。

ここでしか聞けないネタは主に「山陽方面直通特急は次の高速長田でお乗り換えください」でしょうか。

 

高速長田駅(HS38)

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一見、収録する環境は西元町や花隈と大差なく、密着収録なんて無理と思いがちですが、実はホーム東側にある階段前に低めに設置されているスピーカーがあり、そこで簡単に高音質で録音できます。

 

ただ、どうしても通行の邪魔になりがちなのが問題といったところでしょうか。

ネタの数も新開地駅の劣化といった感じです。

桜川駅(HS42)

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阪神なんば線近鉄の実質的な境界に位置する駅です。

それ故に発車放送があったり、乗車位置案内があったり、大阪難波からの回送が頻繁に行き来しますが付帯案内は一切ないという異端の構成になっています。

 

こういった面から、難しい付帯案内にこだわらず、ただ黙々と阪神電車の放送の基本構成を学びたい初心者にとっては最適と言えますが、ネタにこだわる方にとっては放送の被りも激しいところもありオススメできません。

ネタを重視するならお隣のドーム前での収録をオススメします。

ドーム前(HS43)

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桜川駅とは打って変わり、付帯案内があり、高音質のスピーカーとかなり収録しやすい環境にあります。

しかも、島式ホームにも関わらず、阪神電車の放送としては唯一隣の発着と放送が被ることがないという仕様になっています。

 

スピーカーは2種類あり、発車標や階段、エスカレーターの近くにある黒い箱型のスピーカーとやや高めの丸型スピーカーですが、音質が大きく違うためその点については要注意です。

丸型のスピーカーの方が割と綺麗に録れるのでそちらを選択することをオススメします。

 

阪神なんば線の放送を収録するなら大物や尼崎を除けばドーム前一択と言っていいほどです。

ただし、京セラドームでのイベント開催時は駅員による放送の被りのリスクや混雑もあるので避けましょう。発車ベルが聞ける貴重な機会ではありますが。

九条駅(HS44)

ドーム前とは違い、スピーカーが兼用で被りが頻発するため被りを避ける場合は控えましょう。英語放送が採用されていますがそちらを確実に録るならば西九条で十分でしょう。

ちなみに九条は快速急行大和西大寺での切り離しがなくなった今、乗車位置5〜10を聞ける唯一の駅になっています。

西九条駅(HS45)

放送が被るリスクがなく内容もほぼドーム前と同一と考えていいですが相対式ホームという点や乗り場の言及がないこと、深夜による音量低下の影響を受けること、駅員による放送の介入がドーム前より多いこと、基本的に待合室一択になることを考えるなら実質的にドーム前の下位互換になります。

 

ただし英語放送があるところと朝ラッシュ時間帯および最終で発車ベルが使われるところはドーム前にはない利点です。どちらを求めるか状況に応じて決めるべきでしょう。

ダイヤ乱れになるとたまに折り返しが設定されることもあります。

 

武庫川線

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武庫川線武庫川駅武庫川団地前駅は待合室にスピーカーがありそちら一択ですが、問題は途中の東鳴尾駅と洲先駅です。

 

この2駅は共にスピーカーの位置が高く、音量も低く、かなり収録環境が悪いです。

いくら無人駅とはいえ、収録の際は無理をしないようにお願いします。

ただ、やはり「切符をお持ちで無い方は〜」などの放送は魅力的ではあります。

 

放送を収録上でまず準備すべきポイント

各駅の放送の特徴を述べた上で次に阪神電車内で放送を録る前にやるべきことをご紹介します。

 

まず一つ目は阪神アプリをダウンロードしましょう。

 

これがあるだけで収録が一気に快適になります。

収録を計画する上で電車の情報を見れるのはもちろん、上記主要駅で見れる「ご案内」で流れる内容がその場にいなくても1発で確認できるようになる優れものです。

 

また、ダイヤ乱れ時には走行位置案内放送が流れるかどうか、表示が取り止められてしまったかどうかがこの「ご案内」の有無で確認できるようになっているので道中での計画の軌道修正もお手の物です。

もちろん、走行位置も確認できるため高速神戸駅といった走行位置が確認できない環境でもタイミングの目安の一つとして働きます。

 

そして、もう一つは秒単位で正確な腕時計を用意しておくことです。

これは予告放送を収録する際に必要となり、発車時刻の7分前、4分前になると約2秒ほどのラグを置いてすぐ流れるので予告放送を確実に収録する際は必需品となります。

 

最後に、阪神電車の放送は日常、非日常共に魅力溢れる放送ばかりです。

この先私が聞いたことのないような放送が聞けることを、そしてこのブログや私の動画を通じてその魅力をさらに伝えていけたらと思います。

 

それでは皆様、いい放送が収録できるよう健闘を祈ります!

正雀駅 車両交換にて案内される放送まとめ 【阪急京都線】

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ここにある当駅どまりと回送の表示

 

実はこれ、同一電車なんです。

 


【京都河原町方面から】正雀駅 車両交換時放送まとめ〈阪急京都線〉

ということでこの記事では阪急京都線正雀駅の車両交換で流れる放送と手順を解説していきます。

 

1. 車庫から入線する❷号線の電車

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まずは❷号線に車庫から新しく運行する車両が待機するわけですが、この時車庫は淡路方面ではなく京都河原町方面にあるため、放送は「京都河原町方面から」と川西能勢口の時と同じ案内がなされます。

 

もちろん、これは車両交換に限らず正雀駅始発の設定全てに適応されます。

早朝には❷号線からの大阪梅田行きもあるため、条件はかなり厳しいもののレア度はかなり高いです。

 

2. 正雀駅止まりの入線

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この後に実質正雀行きともいえる車両交換で車庫に入る車両が着くわけですが、この時放送は通常の当駅止まりと全く同じ内容が流れます。

 

この当駅止まりが到着してすぐに❷号線の始発の高槻市行きは発車するわけですが、この時冒頭のように「当駅止まり」と「回送」の並びが見れる仕組みになっているのです。

 

この当駅止まりはしばらくするとそのままゆっくりホームから離れますが本線上でスイッチバックしてすぐに❷号線に戻ってきます。

 

3. ❷号線回送の入庫

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こうしてスイッチバックして戻ってきた車両は一旦❷号線に入り車庫に入りますが、この時流れる放送がこれまた川西能勢口と同様「京都河原町方面から❷号線に回送車が到着します。」という内容になっているのです。

 

ちなみにどうやらこの案内は「黄色い点字ブロック」に案内が変わってから今に至るようで以前の資料を確認した際は当駅止まりの放送と同じ扱いになっていたようです。

 

どちらにしろ川西能勢口同様、阪急線内での駅放送の中ではかなり凝られた内容となっています。

 

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以上、正雀駅の車両交換の簡単な解説でした。

正雀の車両交換については他の主要駅でも案内されるほど重要なのでこのような特殊な案内が用意されているのはある意味当然ですが普通しか止まらない駅であるにも関わらず車庫があるほど優遇されているので正雀駅は他にもそこでしか聴けない案内があるかもしれません。

 

特に上述の正雀❷号線始発の大阪梅田行きや淡路方面からの回送については未調査のため、興味と時間に余裕があれば是非調査していただけると助かります。

 

 

 

 

 

阪急宝塚線/能勢電鉄 川西能勢口駅 自動放送概要 (2020年9月収録)

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今回は川西能勢口駅にて収録したネタをまとめていきます。


【特殊な方面案内】川西能勢口駅 放送集 阪急宝塚線/能勢電鉄

 

放送の特徴

最初に阪急電車側の放送から紹介しますが、まずは各乗り場の電車の発着として

 

❶号線 阪急 宝塚方面

❷号線 阪急 大阪梅田方面(平日の一部のみ)

❸号線 阪急 大阪梅田方面/特急日生エクスプレス日生中央行き

❹号線 能勢電鉄 妙見口 日生中央方面

❺号線 能勢電鉄 日生中央方面(平日の一部のみ)

 

という構成になっていますが、そのうち❷号線と❺号線については定期では平日の一部のみしか使われておらず基本的に電車の発着は少なめです。

 

折り返しで異なる接近放送

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現ダイヤでは❷号線の設定は朝ラッシュ時の通勤特急、普通と夕方の川西能勢口折り返しの普通のみの使用となっていますが、実は折り返しの場合は接近時の案内が大きく変わります。

 

(宝塚方面からの場合)

皆さま、まもなく❷号線に、大阪梅田方面へ向かう電車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

 

(大阪梅田方面からの折り返しの場合)

皆さま、まもなく、大阪梅田方面から ❷号線に電車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

それぞれ通常と入線する方向が異なる場合、このように案内で補足がなされます。

旅客、駅員ともに確認が取れるように配慮された仕様となっています。

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さらに、❸号線については基本大阪梅田方面行きの発着で❹号線との接続もスムーズに行われる作りになっていますが、平日の朝と夕方にある特急日生エクスプレスは❸号線でスイッチバックして発車するという仕組みになっています。

 

つまり、❸号線からは「大阪梅田方面」「宝塚方面」「日生中央方面」のいずれかからの発着があるという仕組みになっているのです。

 

日生エクスプレス以外での❸号線での日生中央方面からの入線は平日夜の普通 大阪梅田行きが有名ですが、一部日生中央方面から宝塚方面(平井車庫)へ向かう回送車も存在します。

 

実はこの「回送」が川西能勢口駅での重要なポイントとなっています。

 

回送で案内される「○○方面から」

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先程紹介したように、❷号線での通常時の案内、つまり宝塚方面から大阪梅田方面に向かう電車の場合は「宝塚方面から」という補足は一切ないのですが、❸号線からの回送の場合はそれが例外になっているのです。

 

皆さま、まもなく、宝塚方面から ❸号線に回送車が到着します。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

 

実は回送の設定は「大阪梅田方面から」「日生中央方面から」「宝塚方面から」の全てで設定が存在しており、「大阪梅田方面から」は川西能勢口にある留置線からの入線(平日6:55頃)、「日生中央方面から」は上述の平井車庫への送り込み、「宝塚方面から」は平日朝の特急日生エクスプレスの送り込みとなっています。

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ただ、収録する際、朝にはあるとは分かったものの具体的なタイミングが分からない!!という方、ご安心を。

実は改札階の発車標では非営業設定でもご丁寧に案内表示がされておりこれにより回送がどのタイミングで来るか分かる神仕様となっています。

 

また、❸号線の発車放送は日生中央方面へ向かう設定にのみ適応しており、川西能勢口において回送の発車放送は基本平日朝の日生エクスプレスの送り込み限定となっています。

営業運用では特急日生エクスプレス 日生中央行きのみです。

 

発車放送の文面も能勢電鉄のものを意識した内容となっており、それぞれの発車放送を比べてみると、

(❸号線からの特急日生エクスプレス 日生中央行きの発車放送)

まもなく❸号線から 特急日生エクスプレス 日生中央行きが発車します。

ドアにご注意下さい。

(発車ベル)

 

(❹❺号線からの発車放送)

まもなく、❹(❺)号線から 普通 ○○行きが発車します。

ドアにご注意下さい。

(発車メロディー[きんた君のテーマ]+発車ベル)

 

(❸号線から日生中央方面へ向かう回送の発車放送)

まもなく❸号線から回送車が発車します。

ご乗車になれません。

危険ですので黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

(発車ベル)

 

(❹❺号線からの回送の発車放送)

まもなく、❹(❺)号線から回送電車が発車します。

危険ですから黄色い点字ブロックの内側にお下がりください。

(発車メロディー[きんた君のテーマ]+発車ベル)

このようにそれぞれ能勢電鉄の放送を意識した作りになっています。

 

なお、阪急線内においてこういった「○○方面から」の案内は川西能勢口限定…ではなく実はもう一駅存在します。そちらについても収録したので改めて後日ご紹介したいと思います。

 

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今回投稿した動画では上記の案内の他、平日1本のみの平野行き、平日朝ラッシュ時限定の準急、通勤特急(宝塚方面から1両目は女性専用車)といった希少設定も収録しています。

 

そして9月に運行を開始したすみっコ号についてもついでにいくつか撮影しています。

 

川西能勢口駅は阪急線内の放送でもトップクラスに沼が深い仕様となっているので皆様も是非足を運んでみてはいかがでしょうか。